イランのラーリージャーニー国会議長が、化学兵器による攻撃を口実としたシリアに対するアメリカのミサイル攻撃を非難し、この問題に関する事実調査団の結成を求めました。

アメリカは7日金曜、シリア北西部イドリブで同国の政府軍が化学兵器を使用したとする口実を捏造し、シリアの空軍基地をミサイル攻撃しました。

ラーリージャーニー議長は9日日曜、国会の会議で、シリアの空軍基地に対するアメリカの攻撃を批判し、「アメリカ政府は、自らの主張の正当性を証明することなく、また国際機関の調査なしに、化学兵器の使用という口実でシリアを攻撃し、同国に損害を与えた」と語っています。

また、1980年代のイラン・イラク戦争で当時のイラクのサッダーム・フセイン政権がイランに化学兵器を使用していた事実に対し、アメリカやそのほかの西側政府が沈黙していたことを指摘し、「イランは、化学兵器による全ての攻撃に反対する。だが、この点に関して挑発的な行動につながる偽りの主張にも反対であり、これを非難する」と述べました。

さらに、「シリア政府は、サリンガスを保有しておらず、またそれを使用する理由もない」とし、「アメリカは、これ以前にも安保理との打ち合わせなしにテロとの戦いを口実にアフガニスタンを、さらに核兵器や化学兵器が隠されているとしてイラクを攻撃したが、その結果は現在、地域におけるテロの危機の中に見て取れる」としています。

ラーリージャーニー議長は、アメリカ政府に対し、ここ数年の地域やシリアにおけるアメリカの好戦主義政策の結果が、最終的にアメリカに及ぶだろうとして警告しました。

また、イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記も8日土曜、ロシアの国家安全保障最高評議会のパトルシェフ書記と電話会談し、「シリアに対するアメリカのミサイル攻撃は、シリア危機の解決のプロセスをかく乱する目的で行われた」と語っています。

 

2017年04月09日17時44分
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