「アメリカ政府は、核合意の内容や精神に反している」 イランのザリーフ外務大臣は、16日日曜、CNNのインタビューでこのように述べ、「イランは核合意の取り決めを完全に履行しており、IAEA国際原子力機関もそのことを認めているが、アメリカについては、そのようには言えない。アメリカは取り決めを履行していない」と語りました。

核合意は、2015年7月、イランと6カ国の間で署名されました。それから2年が経過した現在も、アメリカ政府は新たな問題を作り出そうとしています。トランプ大統領の就任により、その流れはより明らかになっており、現在アメリカ政府内では、イランとの核合意やイランに関するその他の問題に対するアメリカの政策の見直しについてもささやかれています。

核合意の状況を見ると、この合意がよい合意となるか、悪い合意となるかは、相手側の誠意や原則の遵守にかかっていることが分かります。明らかに、核合意でイランに定められた取り決めを無視することは、この問題に関する協力を危険に晒す可能性があります。

アメリカのジャーナリスト、バーバラ・スラヴィン氏は、シンクタンク・アメリカ大西洋協議会のサイトに寄稿した記事の中で、核合意に対するトランプ大統領の行動について分析し、次のように記しました。

「トランプ大統領は選挙戦の中で、核合意を最悪の合意と呼んだ。オバマ前大統領とは異なり、トランプ大統領は今も、核合意を壊し、代替案を提示しようとしている。トランプ大統領は、イランが核合意から後退しておらず、アメリカが、イランに対する新たな制裁を破棄し、核合意を遵守していることを示さなければならないことに不満を抱いているようだ」

トランプ政権は、この合意に対する見直しが終わるまで、核合意の取り決めを履行するとしました。

アメリカの週刊誌「ウィークリースタンダード」は、13日木曜、トランプ大統領による対イラン政策の見直しは少し前から始まっており、恐らく秋までには終わるだろうとしています。

核合意の成果は、世界に生まれていた反イランの風潮が鎮まり、制裁が解除されたことにありました。しかし、アメリカは、この平穏を崩し、あらゆる口実によって制裁を行使し、核合意後の雰囲気に再び不信感を引き起こすような道を選んでいます。

ザリーフ外相は、CNNのインタビューで、「例えば、アメリカ政府は数日前、トランプ大統領がG20ハンブルクサミットに出席し、この機会を利用して、これらの国の首脳に、イランとの貿易への意欲を失わせようとした。これは核合意の精神だけでなく、内容にも反するものだ」と語っています。

現在の状況の中で、核合意以外に、肯定的な協力を強化することのできる代替案が存在するでしょうか?不信感に溢れた雰囲気の中で、新たな合意に関する決定は存在しません。

政治の世界では、協力は理にかなった問題ですが、一方通行の協力は存在せず、その道を単独で進むことはできません。イランはこれまで、核合意に沿った建設的な協力に向け、力強い歩みを進めてきました。その歩みは、相手側の真の行動によってのみ、強化されます。実際、このような雰囲気が壊されなければ、核合意の実施には、遅かれ早かれその効果が現れるでしょう。合意は、全ての国が利益を得るときにのみ、成果を出すことができるのです。

2017年07月17日17時18分
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