• 天野事務局長
    天野事務局長

IAEA国際原子力機関の天野事務局長が、イランと6カ国の核合意の実施から9度目の定例報告の中で、再び、イランが核合意の取り決めを遵守していることを認めました。 エフェクト これは、アメリカのトランプ大統領がイランの核合意の遵守を認めなかった後に初めて出されたIAEAの報告です。

IAEA

IAEAは、理事国に送られたこの報告の中で、今月5日までのイランの低濃縮ウランの保有量は、核合意の規定量を大幅に下回っていると発表しました。天野事務局長の報告はまた、イランの濃縮レベルは、核合意で定められた規定値を上回っていないとされています。さらに、イランの重水の保有量も、核合意の規定値を下回っているとされました。

天野事務局長はこの報告で、イランは、IAEAがイランにおけるウラン濃縮に関して監視ができるように協力を続けているとしています。

ウラン濃縮

こうした中、アメリカ政府は、反イランの雰囲気を作り、証拠を提示せずに、理にかなわない立場によって、「核合意は、欠陥のある制限的な合意であり、その内容について再び協議する必要がある」と主張しています。アメリカ政府が考えている選択肢には、IAEAによる、より厳しい監視政策や軍事施設の査察要請があります。

アメリカは、2005年、偽りの報告を捏造し、イランの核活動は軍事目的だと主張しました。しかし、その根拠が証明されたことはありません。なぜなら、これは単なる主張だったからです。核問題の専門家は、アメリカ政府は堂々とIAEAの報告を無視しようとしているとしています。

アメリカの軍備管理協会の核不拡散政策部門の責任者であるダベンポート・ケルシー氏は、これについて次のように語っています。

「トランプ大統領は、核合意に対する反対を強めているが、この合意が壊れた場合、どのような成果が失われることになるのかに気づいていない」

このような流れは、アメリカが、自分たちの要求に沿った、核合意の新たな解釈を提示しようとしていることを示しています。アメリカのカントリーマン元国務次官補も、イランの核合意の遵守を評価するうえで、IAEAの報告は基準にすべきだと強調し、「イランに対する根拠のない主張は、アメリカの国際的な孤立につながるだろう」と語りました。

核合意を維持するには、そのすべての関係国が取り決めを遵守する必要があります。そして、IAEAと天野事務局長の信用は、一部の国の圧力や容認できない要請に対して、どれほど抵抗できるかにかかっているのです。

2017年11月14日19時02分
コメント