• 国連のグテーレス事務総長
    国連のグテーレス事務総長

“イランはドイツで核やミサイルの部品を違法に購入しようとしている”としたアメリカの一部のメディアの報道を、国連のグテーレス事務総長が否定しました。

グテーレス事務総長は、国連安保理決議2231の実施に関する報告の中で、「ドイツ安全保障会議の2016年の報告によれば、核合意の違反は一切見られていない」としました。さらに、「11月27日、ドイツは、イランがドイツで2231に違反する活動を行った証拠はないと報告している」と強調しました。フォックスニュースは、ドイツの3つの報告を入手したとし、それらの報告は、イランが今年9月から10月にかけて、ミサイル計画や核計画に使用するための違法な技術を購入しようとしたことを示していると主張しました。

この報道は、イランのミサイル活動や核合意の今後に関するアメリカの騒動と、ほぼ同じ時期に発表されました。この報道は、イランが核合意や国連安保理決議の違反国であるかのように伝えています。アメリカのトランプ政権は、イランを違反国として示すことで、自分たちが核合意の実施を回避し、イランに対して新たな制裁を行使しようとしています。

こうした中、IAEA国際原子力機関の9つの報告は、イランが核合意を完全に遵守していることを強調しています。この中で、イランが核や防衛面でのニーズを満たすため、2つの目的の製品を購入するルートが用意されることが定められています。これにより、イランが要請を提起した場合、この要請が検討された上で、購入の許可が出されます。この2年、この要請は何度か提起され、多くの場合、承認を得て、イランのニーズを満たすための下地が整えられてきました。

こうしたプロセスに注目すると、イランは原則的に、核合意に違反する必要がありません。グテーレス事務総長も、イランがこの問題を遵守していることを強調しています。

EUのモゲリーニ外務安全保障政策上級代表

 

EUのモゲリーニ外務安全保障政策上級代表は、「この合意は、IAEAによって9回、承認されており、イランはこれまで、すべての取り決めを守ってきた。そのため、この合意は継続される」と語っています。

こうした中、アメリカと、サウジアラビアやシオニストが率いる西アジアで、反イラン、反核合意のグループが、このような報告に注目するとは考えられません。アメリカのトランプ大統領は、イランの核合意の遵守を認めませんでした。また、アメリカのヘイリー国連大使は、イランがイエメンにミサイルを移送していると主張しています。これらの動きは、アメリカ政府が、世界にイラン恐怖症の新たな波を引き起こす準備をしていることを示しています。しかしそれは、国際社会には受け入れられていないのです。

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2017年12月18日22時39分
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