• トランプ大統領
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予想されていたとおり、アメリカのトランプ大統領は、再び、イランに対する核関連の制裁の停止を延長しました。

イランと6カ国の核合意によりますと、イランの核活動を理由に行使されてきた制裁はすべて、イランが核合意を守る限り、解除、または延期されることになります。このため、2年前から現在まで、アメリカの前政権と現政権は、アメリカ議会によって可決されたイランの核制裁の停止を延長してきました。

たしかに、この数ヶ月、アメリカの政府関係者は、一部のメディアと共に、この制裁の再度の停止延長に疑問を呈してきました。こうした中、今回もトランプ大統領がさまざまな騒ぎの中で、核合意の責務として、制裁停止を延長しました。一方で、トランプ大統領はこのような行動はこれで最後だと脅迫しています。トランプ大統領はヨーロッパ諸国を脅迫し、もし核合意が変更されないのであれば、次回120日ではイランの核制裁の停止を延長せず、アメリカは核合意から正式に離脱すると宣言しました。

2015年に6カ国の間で締結されたこの国際的な合意

 

トランプ大統領は、イランの核合意にミサイル問題を含めること、イランの核の制限を永続的なものすることを、アメリカが核合意にとどまる条件だとしています。一方、この合意は、イランとアメリカだけでなく、イギリス、フランス、ドイツのヨーロッパ3カ国とロシア、中国とともに締結されたものです。つまり、ヨーロッパがトランプ大統領の過剰な要求に同調し、核合意を変えるための話し合いを始めても、イラン、ロシア、中国の同意が必要となります。この3カ国は繰り返し、核合意に関する再協議を拒否しています。EUも、トランプ大統領の最近の行動の後、「われわれは核合意の完全かつ効果的な実施を続けることを今後も責務とする」と表明しました。

モゲリーニ氏、ルドリアン外相、ガブリエル外相、ジョンソン外相

 

このため、これから120日間、核合意の内容を変えようとするアメリカ政府の要請が実現することはないと思われます。この場合、アメリカ政府はこれまでの立場を変えるか、核合意離脱に向けたトランプ大統領の脅迫を実行に移すかしなければなりません。こうした中で、アメリカの核合意離脱その破棄は、イランの核合意の責務の廃止を意味することになります。

イランの政府高官は繰り返し、最短期間で核合意以前の状態に戻る用意があり、平和的な核活動は、質、量の点から、核合意以前よりも拡大すると表明しています。トランプ大統領は、騒ぎを起こし、EUやアメリカ議会を脅迫していましたが、たとえこの合意がアメリカ史上最悪の合意であっても、このような警告により、核合意離脱の脅迫を自制することになるのです。

2018年01月13日20時02分
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