• イランの外交に対するサウジアラビア外相の敗北

サウジアラビアのジュベイル外務大臣が、イランとヨーロッパ諸国の協力の拡大を受け「イランとの協力を拡大すれば、この国の危険が高まる」と主張しました。

ジュベイル外相は、22日木曜、ベルギー・ブリュッセルの欧州議会で、「ヨーロッパの対イラン政策は、逆の結果を招き、イランが地域に対する利欲を深めることになる」と主張しました。サウジアラビアは、およそ3年に及ぶイエメン戦争で何の成果も得られず、この戦争に対する批判が高まっています。そのような中で、ジュベイル外相は、「イランやレバノンのシーア派組織ヒズボッラーと協力しているイエメンのフーシ派が、イエメンを支配するのを受け入れない」と主張しました。

 

ジュベイル外相の欧州議会における発言は、世論に多くの疑問を残しましたが、目新しい内容ではなく、過去の根拠のないイランに対する非難を繰り返しただけでした。唯一、目新しい点と言えば、国際分野におけるイランの外交と、ヨーロッパ各国の高官のイラン訪問の利点を認めたことです。この2日間にも、ヨーロッパ2カ国の外相がテヘランを訪問し、イランの政府高官と会談すると共に、二国間の関係拡大を強調しました。核合意後、イランの誠意が世界に証明され、建設的な協力が行われていることで、ヨーロッパ諸国との協力が推進されています。地域の治安や安定の確立におけるイランの建設的な役割を知ることで、ヨーロッパ諸国は、イランとの協力が、世界の平和や治安のためになることを理解しています。

シリアとイラクにおけるテロとの戦い、そして、シリアのおよそ7年に及ぶ政治的な危機の解決におけるイランの役割、イエメンの3年に及ぶ危機の政治的な解決の強調は、否定できない事実です。ジュベイル外相の欧州議会における発言が、地域の問題の一部であるサウジアラビアの状況を変えることはありません。イギリスの現在や過去の関係者の発言やメディアの報道を見れば、来月のサウジアラビアのムハンマド皇太子のイギリス訪問が、多くの反対に直面していることが分かるでしょう。

イギリス首相が、ムハンマド皇太子の訪問中止を何度も要請していることは、サウジアラビアが、バーレーンからシリア、イエメンにいたるまで、西アジアの現在の問題の大部分の原因であることを示しています。この中で、イギリスのミッチェル元国際開発大臣は、サウジアラビアは、イエメンで屈辱的な敗北を喫しているとし、次のように強調しました。

「現在の状況は、それだけでなく、地域全体やイランとの関係においてもサウジアラビアに屈辱をもたらすだろう」

これが、サウジアラビアの現状であり、ジュベイル外相の欧州議会での発言が、サウジアラビアを、国際社会の信頼のおける国にすることはないでしょう。

それに対し、オランダのカーフ外務大臣は、21日水曜、イランのローハーニー大統領とテヘランで会談した際、次のように強調しました。

「EUとオランダは、あらゆる分野においてイランとの関係を拡大する決意だ」

 

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2018年02月23日19時06分
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