• アメリカのヘイリー国連大使
    アメリカのヘイリー国連大使

アメリカのヘイリー国連大使が、声明を発表し、「イランは今も、国連安保理決議2231への違反を続けている」と主張しました。

ヘイリー大使は、国連のグテーレス事務総長の報告に触れ、「この報告は、イランが依然として中東に武器を移送し、安保理決議に違反していることを示している」と主張しました。アメリカの核合意を巡る新たな問題のはぐらかしは、国際社会が、アメリカの一方的な核合意からの離脱と、安保理決議に違反する行動の継続に反対する立場を取っていることを考慮すると、深い意味を持つものです。

5月8日のアメリカの核合意からの離脱は、ヨーロッパの同盟国をはじめとする国際社会の大規模な非難に直面し、この合意の他の国々、特にEUやフランス、イギリス、ドイツは、この合意の実施を続けるため、イランとの協議に入りました。ロシアと中国も、この合意の実施の継続を強調しており、核合意が破棄された場合の結果について警告しています。イギリスのピアース国連大使は、次のように語りました。

「イランの核合意は、核兵器不拡散体制の根幹を成すものであり、それ以上に重要なのは、この合意が機能していることである。IAEA国際原子力機関は、最新の報告の中で、イランが核合意の取り決めを遵守していることを認めた」

グテーレス事務総長

 

 

グテーレス事務総長は、報告の中で、はっきりと、イランの核合意の取り決め遵守を強調していますが、アメリカは、武器の移送やミサイル活動に関する、この報告の一部を悪用し、イランの地域における活動についてさまざまな主張を行い、イランを安保理決議への違反で非難しています。

ロシアは、今回のグテーレス事務総長の報告に対して批判的な立場を取っています。ロシアは、この報告の中では、イランに対する核関連の制裁復活など、安保理決議2231に違反するアメリカの行動について言及されるべきだったとしています。しかし、グテーレス事務総長は、この問題に関して遺憾の意を表明するだけに留まっています。ロシアのネベンジャ国連大使は、次のように語りました。

「安保理決議2231の実施に関する報告が、アメリカの対イラン制裁の復活について言及していないことは理解しがたい。これはアメリカによる核合意の取り決めと、安保理決議への違反である」

実際、アメリカは、これ以上、核合意からの離脱に関してヨーロッパの同盟国など、他の国からの圧力や批判に晒されないようにするため、イランによる安保理決議2231への違反を持ち出し、自分たちの行動の言い訳にしています。こうした中、アメリカ以外の6カ国やIAEAは、これまで繰り返し、核合意におけるイランの取り決めの遵守を認めてきました。

さらに、一部の地域諸国へのイランからの武器の移送に関するヘイリー大使の主張は、イエメンのフーシ派が、これまで何度も、イランからの武器の移送を否定している中で行われています。実際、安保理決議2231への違反者はアメリカであり、アメリカは核合意から一方的に離脱することで、国際的な合意や取り決めを守らないことを示しています。さらにアメリカは、3年以上前から、イエメンに対して破壊的な戦争を始めてきたサウジアラビアに、武器を供与しています。このように、アメリカが安保理決議2231への違反として提起しているイランへのすべての非難は、彼ら自身に対して言えることなのです。

2018年06月28日20時40分
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