• イランのザリーフ外務大臣
    イランのザリーフ外務大臣

イランのザリーフ外務大臣が、「アメリカの核合意における孤立は、これまで、どの問題を巡っても見られなかったほど明らかになっている」と語りました。

ザリーフ外相は、15日水曜夜、イランのテレビ番組で、「ヨーロッパは、イランのためだけに核合意を支持しているのではなく、個人的な利益によって世界に関する決定が下されることは容認できないという結論に達しているようだ」と語りました。ザリーフ外相は同時に、「核合意の維持に向けたヨーロッパの努力は肯定的だが、十分なものではない。ヨーロッパは、自分たちの企業をアメリカの制裁から保護し、しかるべき負担によって、具体的な行動を進めるべきだ」と述べました。

アメリカの核合意からの離脱により、この国際合意を維持するためのヨーロッパの政治的な態度は、容認できるものでした。しかし、具体的な行動の面では、納得のいくレベルではありません。アメリカの対イラン制裁の復活と同時に、イランとの協力継続に関するヨーロッパ企業の疑いや迷いを取り除くこと、銀行関係の確立、イラン産原油の売却、これは、ヨーロッパが核合意を維持するために行うべき3つの歩みです。

核合意の維持は、国際分野におけるヨーロッパの行動の独立を意味します。イランが核合意の利点を利用できるようにするために、ヨーロッパが行う措置や背負う負担は、ヨーロッパがどれほど、アメリカの政治的な意志から離れられているかを示します。ロシアのプーチン大統領は、今月12日、カザフスタンのアクタウで開催されたカスピ海沿岸諸国首脳会議の傍らで、イランのローハーニー大統領と会談した際、核合意は重要な国際合意だとし、次のように語りました。

「アメリカの核合意離脱後、すべての関係国が、この合意を維持、強化することが不可欠だ」

 

イランのローハーニー大統領

 

アメリカのトランプ大統領の核合意に対する行動は、パリ協定からの離脱や貿易戦争、ロシアやトルコへの制裁などと共に、世界の国々を連帯へと導いています。ロシア、トルコ、中国、そして一部のヨーロッパ諸国の人々の行動は、トランプ大統領の利己的な行動の拒否を示しています。また、アメリカ国内からも、トランプ大統領に反対する声が聞こえてきます。これらは皆、核合意を巡るアメリカの孤立を明らかにしています。

アメリカのジャック・リード上院議員は、12日、世界は反イランでまとまっていないとし、次のように語りました。

「アメリカは、もはや世界が反イランでまとまってはおらず、ヨーロッパの同盟国を失った状況の中で、核合意から離脱した」

ドイツのアルトマイヤー経済大臣も、トランプ大統領の政策を批判し、このように語りました。

「ドイツとその同盟国は、アメリカの圧力をよそに、イランと取り引きを行う企業への支援を続ける。ヨーロッパは、イランの問題に関してアメリカの圧力に屈しない」

最近、イランが、核合意によるイランの経済的な利点の維持に関して、ヨーロッパが具体的な行動を取るための猶予を与えた中で、ヨーロッパはアメリカに対抗する態度を強めています。ヨーロッパは、行動において、イラン産原油の輸出とイランとの貿易が、トランプ大統領の政策によって停止しないような措置を講じる必要があります。

この中で、EUは、アメリカの制裁を回避するためのブロッキング規制を発動し、ヨーロッパの企業のイランへの投資継続を奨励しました。これは、ヨーロッパが核合意を維持しようとしていることを示しており、それは期待されていることでもあります。こうした中、ヨーロッパがどの程度、アメリカの制裁やトランプ大統領の脅迫の壁を乗り越えられるかは、彼らが核合意を維持するために、立場を守る上で背負う負担にかかっているのです。

2018年08月16日20時17分
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