2019年06月13日22時40分
  • ハーメネイー師と安倍首相
    ハーメネイー師と安倍首相

イランのイスラム革命最高指導者ハーメネイー師が、13日木曜朝、日本の安倍首相及びその同行使節団と会談し、「イランはアメリカを信頼していない。アメリカとの先の核合意交渉における忌まわしい経験を、二度と繰り返すことはしないだろう。それは、自由で賢明な国民は圧力下での交渉を受け入れないからである」と強調しました。

会談の冒頭で安倍首相は、最高指導者ハーメネイー師に対し「私はアメリカ大統領のメッセージを閣下にお渡ししたい」と述べました。

最高指導者ハーメネイー師は安倍首相に対し、「私は貴殿の善意と真摯さに疑いを持っていない。だが、貴殿がアメリカ大統領について言ったことに関し、私はトランプ大統領個人は一切メッセージを交換するに値しない人物だと思っている。彼に対して何の回答も持っていないし、回答することもないだろう」と語りました。

そして、「私が話そうとしている事柄は、日本の首相と会談する枠組みでのことである。それは一部の不満もあるにはあるが、我々は日本を友好国とみなしているからである」と語りました。

 

 

さらにハーメネイー師は、「“アメリカはイランでの体制転換を考えていない”とするトランプ大統領の弁に基づいた安倍首相の発言を指摘し、「我々がアメリカに対して抱えている問題は、体制転換ではない。なぜならば、もしアメリカが真剣にそれに取り組もうとしても、それを実行できないからである。同様に過去40年間、 アメリカの元大統領たちがイラン・イスラム共和国を崩壊させようとしてきたが、成功しなかった」と強く語りました。

また、"イランが核兵器を製造するのを阻止する″とのアメリカの表明に触れた安倍首相の話に対し、「我々は核兵器には反対である。私は核兵器の製造を禁止する教令を発令している。だが、覚えておいていただきたいのは、もし我々が核兵器の製造を望めば、アメリカには為す術はないということである。アメリカの許可がないことは何の障害にもならない」と語りました。

そして、核兵器の保有も理性に反する行為であるとし、「アメリカは自ら数千個の核弾頭を保有しているのだから、どの国が核兵器を持ち、持たないか、それについて話す資格は全くない」としました。

ハーメネイー師は、誠実なアメリカ政府高官は非常にまれであるとし、安倍首相に対し、「何日か前、トランプ大統領は貴殿と会談し、イランについても話し合いがなされた。だが、日本から帰国した後、すぐさまイランの石油化学産業への制裁を発表した。この行為は誠実と言えるだろうか?これは、トランプ大統領が誠実に交渉するつもりであることを示すものだろうか?」と強く問いかけました。

そして、「我々は、アメリカとの過去何年にもわたる忌まわしい交渉を決して繰り返さない」と強調しました。

さらに、核合意の枠組の中でのアメリカと交渉過程について言及し、「核合意後すぐに、合意に違反した最初の人物はオバマ大統領で、彼はイランとの交渉を要求し、仲介者まで派遣した本人であった」と語りました。

そして、トランプ大統領の“アメリカとの交渉によりイランは発展するだろう”という発言を引用した安倍首相の言葉を指摘し、「我々は神の御加護のもと、アメリカとも交渉することなく、そして制裁にもかかわらず進展するだろう」と強調しました。

また、アメリカは常に、他の国々に自らの思想と信念を押し付けるという安倍首相の言葉を指摘し、「貴殿がこの事実を認めるのは良いことである。貴殿もアメリカが自らの見解を押し付ける上で、全く限度を知らないことを理解しておられる」と語りました。

ハーメネイー師は、イランとの関係拡大に向けた安倍首相からの提案を歓迎し、「日本はアジアの重要な国であるが、もしイランとの関係を拡大したいのであれば、いくつかの主要国が示しているように、日本もまた、自らの確固とした決意を示す必要がある」と指摘しました。

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安倍首相もハーメネイー師との会談で、今回のテヘランでの協議に触れ、これらの協議が両国にさらなる協力への道を開いていくよう期待感を表明しました。

 

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