核合意の実施後、アジアの大国が、イランとの協力に関心を示してきました。中国、日本、韓国の高等使節団がイランを訪問し、そして現在、インドの首相がテヘランを訪れており、これは双方が様々なレベルで関係を拡大したいと考えていることの表れです。

アミーンザーデ解説員

22日日曜夕方、テヘラン入りしたインドのモディ首相は、23日月曜、イラン大統領による正式な歓迎式典の後、協議に入りました。

インドはアジア諸国の中でも高い経済力を有する新興国です。イランとの政治的、経済的な協調、イランの製品にとってのインドの市場の大きさ、そしてエネルギー分野での両国の関係により、インドはイランにとって、第二の貿易相手国となっています。こうしたことから、モディ首相のイラン訪問は、イランのさまざまなプロジェクトへの投資の機会と見られています。

こうした中、イランとインドの関係は、多国間の協力に注目し、数カ国の戦略関係のレベルに向かっています。モディ首相のイラン訪問と同時に、アフガニスタンのガニ大統領もテヘランを訪問し、3者協議が行われます。これは、戦略的な目的のために今回の訪問がいかに重要であるかを物語っています。モディ首相とガニ大統領のイラン訪問で、戦略文書が締結され、イランのチャーバハール港を経由したインドから中央アジアへのルートが形成されます。

この文書の締結により、内陸の国であるアフガニスタンは、イランを通してイランの港にアクセスすることができるようになります。イラン、インド、アフガニスタンの新たな関係の中で、チャーバハールは、地域のトランジット、エネルギー、貿易の中心地になるでしょう。インドもまた、アフガニスタンの経済パートナーとして、この状況を利用し、中央アジアへのアクセスを拡大することになります。

モディ首相は、地域諸国の貿易拡大におけるチャーバハール港の重要性に触れ、この港への投資の機会は、イラン、インド、そして地域全体の利益になりうると語っています。この中で、インドの企業が、チャーバハール港の開発のために投資を行うことになっています。

また、アフガニスタンとインドの移動を促進する、チャーバハールとザーヘダーンを結ぶ鉄道網の敷設プロジェクトも、3カ国が注目している計画です。これらの他、イランとインドは、チャーバハール自由貿易区での石油化学プラントの建設を目指し、協議を行っています。

これらのプロジェクトの実施は、イランとインドが、共通のプロジェクトを地域の他の国々の協力によって開始できることを示しました。イラン、アフガニスタン、インドのテヘランにおける3者協議は、ひとつのモデルとして、地域諸国の間の多様な協力と協調の土台を整え、地域の安定と安全の強化、発展を促す可能性があるのです。

2016年05月23日19時36分
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