• シリアでの化学物質の使用、シリア政府に反する主張

シリア北西部がシリア軍によって化学兵器で攻撃されたとする主張が、再び、シリア政府の反体制派の口実となっています。彼らはこのような主張によって、戦場での敗北を挽回しようとしています。

シリアのテロリストや反体制派に属する情報筋は、4日火曜、「正体不明の戦闘機が、サリンガスに似た化学ガスを含むミサイルによって、イドリブの町を攻撃した」と主張しました。この情報筋によれば、この攻撃で少なくとも100人が死亡、およそ400人の民間人が負傷したということです。

シリアのミクダード外務次官は、4日夜、イドリブの化学攻撃の実行犯の取調べを要請するとともに、「シリア政府軍は、テロリストとの戦争で、一度も化学兵器を使用したことはない」と語りました。ミクダード次官は、「シリアは、化学兵器禁止機関と協力し、自らの全ての取り決めを履行しており、この機関も協力を認めている」としました。さらに、アレッポでの勝利と首都ダマスカスやハマー周辺で政府軍が成功を重ねているため、テロリストやその支持者たちは、イドリブに対して化学兵器を使用したとしました。また、「国際社会は、イドリブでの化学兵器による犯罪に関与した関係者について調査すべきだ」と述べています。

ミクダード次官は、この数週間、ヌスラ戦線が化学物質をシリアに入れたとし、「シリア政府は、この化学物質の移送の情報を化学兵器禁止機関に委ねた」と語りました。

シリア参謀本部も、4日夜、声明の中で、「テロ組織はこれまで、戦場で勝利できず、その敗北を正当化するため、偽りの主張を行っている」と強調しました。さらに、シリア軍がイドリブで化学兵器を使用したとする主張を否定し、「化学兵器を使用しているのはテロ組織だ」と語りました。

イドリブは、西側やトルコの支援を受けたテロ組織や武装グループの占領下にあり、彼らは戦略都市アレッポで敗北を喫すると、イドリブに集結しました。

こうした中、国連の報道官は、4日、イドリブに対する化学兵器の攻撃を受け、「国連は、独自にイドリブへの化学攻撃に関して発表された報告を認められる立場にはない」と語りました。さらに、「化学兵器の使用は、どこで行われようと、平和と安全に対する脅威となり、国際法規への違反と見なされる」と述べました。

化学兵器禁止機関も4日、声明の中で、イドリブでの化学物質の使用に関する情報について、「この問題について調査が行われている」と述べました。化学兵器禁止機関はさらに、イドリブに対する化学兵器による攻撃に強い懸念を示し、「化学兵器禁止機関は、誰によって、どのような状況により、どこで行われようとも、化学兵器の使用を非難する」と強調しました。

2017年04月05日19時41分
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