• トランプ大統領とサウジアラビアの支配者
    トランプ大統領とサウジアラビアの支配者

アメリカの中東政策は、常に、陰謀を伴ったものとなっています。

アメリカの歴代大統領は誰もが、世界の重要な中東という地域に民主主義を確立したいと語っていましたが、特に近年、アメリカがこの地域にもたらしたのは、緊張と混乱、紛争のみでした。それを顕著に表しているのが、アメリカのトランプ大統領の新たな発言です。この発言は、アメリカの中東政策をはっきりと示しています。

トランプ大統領

 

これは、以前からあらかじめ決められていたものであるか、あるいは、彼が政治経験を持たないことから、このような発言を行った可能性もあります。このような政策の一例が、サウジアラビアに対するものです。それは牛にたとえられており、その乳を最後の一滴まで搾り取り、それがなくなったらと殺し、その肉を食べるべきだとされています。これこそ、この数年のアメリカの中東政策を表しています。

トランプ大統領とサウジアラビアの支配者

 

注目すべきなのは、現在、アメリカのメディアでさえ、政府もトランプ大統領個人も、中東に関して正しい戦略や明確な政策を持っておらず、アメリカの利益を保護し、実現することのみを考えていると認めています。ワシントンポストは最近、このことを強調し、「トランプ大統領は中東に関して何の政策も持っていない」としています。

トランプ大統領の就任から11ヶ月が経過する中で、アメリカの外交政策は、シリアへの一方的な攻撃、イランの核合意遵守を認めないとする発言、ベイトルモガッダス・エルサレムをシオニスト政権イスラエルの首都に認定する行動など、一連の妨害を伴うもので、その結果、アメリカは、世界の国々や同盟国の間で大幅に信用を失い、地域に新たな反米連合が生まれることになりました。

トランプ大統領とサウジアラビアの支配者

 

化学兵器の使用を口実にしたシリアへの攻撃、EUとアメリカ議会が、イランに対する行動を取ることを期待してのイランの核合意の遵守を認めないとする発言、エルサレムをイスラエルの首都に認定するとの宣言が、アメリカのこの一年の中東政策でした。これは、政策に一貫性がないことを以前よりも明らかにしています。

ワシントンポストは、「トランプ大統領の外交政策は、中東に、逸脱と情勢不安を生むと共に、アメリカとイスラエルではなく、イランとロシアの連合を誕生させた」と報じました。アメリカのエデルマン元駐トルコ大使は、CIAの会合で報告を提示し、トランプ大統領の政策のシナリオについて次のように語りました。

「トランプ大統領の地域政策は、これまで、さまざまな発言に頼るものだったが、実際は、前大統領の政策を継承したものだ」

政治専門家の多くは、現在、中東におけるアメリカの利益を脅かす存在は2つあると警告しています。一つ目は、拡大しつつある地域でのイランの力であり、もう一つは、過激派と彼らへのアメリカの支援です。この支援は、地域に多くの危機をもたらしてきましたが、トランプ大統領は、その危険を十分に理解しておらず、トランプ大統領の指導部も、地域がどれだけ緊迫した状況にあるかについて、トランプ大統領を納得させることができていません。

いずれにせよ、トランプ大統領の外交政策は、緊張の拡大と地域における大きな戦争の可能性を招いています。この政策は、イランの力に反対する国々を利用し、イランの影響力を抑えるためのものです。このような状況により、地域の平和は危機に陥り、各国の戦略的な過ちは、戦争のきっかけになります。そして、トランプ大統領がベイトルモガッダスをイスラエルの首都に認定すると宣言したことにより、状況はトランプ大統領の想像をはるかに超えて複雑になっているのです。

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2017年12月17日21時29分
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