2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの機密文書をめぐる議論の結果、ついにアメリカ政府はこれらの文書の一部を公開しました。

キャラミー解説員

オバマ政権は最近、ファイル17という名前の機密文書を公開しました。この文書では、サウジアラビアのおよそ40人の関係者と9.11テロとの関係が指摘されています。

ボブ・グラハム元上院議員は、「ファイル17の元になった情報の主要な部分は、アメリカ議会の報告の28ページの機密文書に基づいている」と述べました。グラハム元上院議員は、「この文書は9.11のハイジャック犯が、アメリカ滞在時にサウジアラビア政府の大規模な支援を受けていたことを示すと考えている」と語りました。グラハム元上院議員は、サウジアラビア政府への回答請求と、アメリカ議会の9.11委員会の完全な報告の公開を支持している主な人物です。

9.11の機密文書の一部が公開された一方で、サウジアラビアのムハンマド国防大臣は最近、アメリカに一週間以上にわたり滞在していました。ムハンマド大臣はこの文書を初めとする様々な問題に関してアメリカの関係者と会談しました。これと同時に、サウジアラビアのジュベイル外務大臣は、「もし機密文書が公開されれば、サウジアラビアはアメリカから7500億ドルの資金を撤退させる」と脅しました。ジュベイル大臣はこれだけに留まらず、9.11に関する文書の内容は主張されているだけだとし、「サウジアラビアはアメリカ政府に対してどのような状況にあっても他国の不可侵権を維持することを求めており、もしそうでなければ、他国におけるアメリカの不可侵権も危険にさらされるだろう」としました。

 

サウジアラビアとアメリカの関係の種類に注目すると、アメリカ議会の9.11委員会の完全な報告が公開されるか否かは定かではありません。しかし、ファイル17と呼ばれるものは、9.11テロへのサウジアラビアの直接関与を示しています。

アメリカ議会の上院も、同時多発テロへのサウジアラビアの関与を認めることで、生き残った人や遺族に対して、サウジアラビア政府に抗議し、賠償を請求することを許可する法を可決しました。

こうした上院の措置とファイル17の一部公開は、アメリカの人々の要請であり、世論の圧力によって実現したもので、アメリカ政府はこれ以上、抵抗することはできません。9.11に関する透明化は、国際世論の要求であり、アメリカ政府がどれだけテロ対策に真剣かを明らかにするものです。

新たな文書の公開は、テロの拡大にどの国々が役割を担っているかと言うことを示しました。サウジアラビアの責任者は、9.11事件の全容を明らかにするためのアメリカでの努力に苛立っていますが、こうした中、サウジアラビアは世界の過激派やテロの拡大に直接関与しています。サウジアラビアの管理のもとにあるワッハーブ派の学校は、世界の過激主義の主な支援者であり、この学校で学んだ生徒は、タリバンやアルカイダ、そして現在はISISやヌスラ戦線の名と共にテロを拡大しているのです。

2016年07月04日17時37分
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