• アメリカの人種差別
    アメリカの人種差別

アメリカ南部バージニア州のシャーロッツビルで白人至上主義を掲げる人々とそれに反対するグループの間で衝突が発生し、再度、アメリカにおける人種差別が浮き彫りになりました。

今回のシャーロッツビルの衝突の原因は、そもそも、シャーロッツビルの公園にある南北戦争時代の軍人、リー将軍の銅像の撤去を巡るものでした。この撤去に抗議する白人至上主義を掲げるグループのデモが、アメリカの人種差別を浮き彫りにするきっかけとなりました。極右思想を持つ白人至上主義のグループは、この集会で、黒人だけでなく、すべての社会的、宗教的、人種的な少数派に反対するスローガンを叫びました。

こうした中、アメリカのこの数十年の社会的、文化的な流れの中で、人種差別主義者は、白人至上主義の秘密結社KKKクークラックスクランが道を埋め尽くしていた時代のように行動することは出来なくなっています。現在、白人至上主義のデモは、人種差別や不平等に反対する人々の抗議に遭い、実施することができていません。このような出来事は、アメリカの社会に人種差別の伝統は存在するものの、人々は、人種を巡る緊張や対立に反対していることを示しています。

こうした中、トランプ大統領の就任と彼の人種差別的なスローガンは、アメリカの人種差別を浮き彫りにする流れを目覚めさせるきっかけとなりました。トランプ大統領は選挙戦の演説の中で、メキシコ人や不法移民を激しく攻撃し、イスラム教徒のアメリカ入国の禁止や、メキシコとの国境における壁の建設を求めました。トランプ政権の発足から6ヶ月が経った現在、アメリカ社会は再び、人種差別的な動きに直面しています。

シャーロッツビルのマイケル・シンガー市長は、次のように語っています。

「トランプ政権の誤った政策が、シャーロッツビルの人種差別主義者とそれに抗議する人々の間の最近の衝突の主な原因である」

白人至上主義のグループは、奴隷制や南北戦争の時代のシンボルを維持し、白人が優位であることを信じ込もうとしています。この中で、彼らはアメリカの現政権、特にトランプ大統領に期待を寄せ、反移民令の実施により、アメリカの人種による分離化を復活させようとしています。

トランプ大統領の支持者で、人種差別主義団体の指導者であるデューク氏は、次のように語っています。

「自分の姿を鏡の前で見るべきであり、あなたを大統領に選んだのは、過激な左派グループではなく、アメリカの白人たちであることを忘れてはならない」

こうした中、アメリカの社会、特に人種差別に反対する市民団体が、トランプ政権と人種差別主義者の間に、このような結びつきが生まれるのを許すかには、大きな疑問が残ります。

2017年08月13日21時09分
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