• アメリカの核兵器
    アメリカの核兵器

アメリカのトランプ大統領が、2019会計年度の予算教書を提出しました。この中で、核兵器の維持・近代化に240億ドルが計上されています。

さらに、アメリカ軍は、ミサイル防衛計画の向上のための計画の一環として、20発のミサイルを購入する意向です。

 

アメリカ軍の核の近代化のための莫大な予算が提出されたのは、トランプ政権の核戦略の見直しが発表された10日後のことです。

 

アメリカの核戦略の見直しは、今月2日に発表され、トランプ政権の発足後に提起されてきた政策や方針が整理されています。国防総省が核戦略に関して包括的な見直しを行うのは、これが4度目のことで、アメリカの安全保障戦略における核兵器の役割を強化し、軍事力を増強することを目的としています。こうした中、この核戦略の見直しは、兵器管理団体から、強い批判を浴びています。

 

核科学者のリスベス・グロンランド氏は次のように語っています。

 

「トランプ大統領は、向こう見ずな道を進んでいる。その道は、アメリカの安全保障を、現時点も、また長期的にも損なうことになる」

アメリカの核兵器

 

アメリカ国防総省によれば、トランプ政権の核戦略は、核の抑止力への投資を必要としています。この戦略によれば、新型核兵器の製造と、核以外の重要な戦略的攻撃に対する核兵器の反撃も考慮されています。実際、この戦略は、世界の核大国であるロシアに向けられたものです。前回の戦略では、核攻撃は最後の選択肢とされていましたが、今回の見直しでは、アメリカの核兵器は抑止的なものであり、もし抑止力が機能しなかった場合、敵の通常の大規模な攻撃に対しては核によって対応すべきだとされています。

このようなシナリオは、小型核爆弾の使用を正当化するためのもので、それによって、核の先制攻撃を真剣に考慮していることを強調しようとしています。

 

アメリカの核の専門家であるキングストン・ライフ氏は、「この戦略は、アメリカが、核兵器を使用する可能性のあるシナリオをもたらすものだ。そのため、核兵器使用の危険が拡大する」としています。

さらに、この戦略では、核弾頭やミサイルをはじめとする新型核兵器による核兵器の近代化が強調されています。このことから、アメリカの新たな核戦略は、この国の陸、海、空の核兵器の強化と、核兵器のさらなる開発に必要な論理や法的な下地を整えるものだと言えます。現在、トランプ大統領は、2019会計年度の予算教書で、核兵器の近代化に240億ドルを計上することで、この政策を実施しようとしているのです。

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2018年02月15日02時34分
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