• マルコムXは反人種差別運動者
    マルコムXは反人種差別運動者

1965年2月21日、アメリカのイスラム教徒で黒人公民権運動活動家のマルコムXが暗殺されました。

この暗殺事件は、アメリカの黒人の権利回復を巡る社会的な緊張が高まっていた際に起こったもので、アメリカでは、暗殺や流血なしには、人種の平等を確立することはできないということを示しました。

マルコムXは、1960年代にアメリカで人種問題を巡って起こった流血の唯一の犠牲者ではありません。彼は、1925年5月19日、マルコム・リトルという名で、ネブラスカ州のキリスト教徒の家に生まれました。幼少期は貧しく、激しい人種差別の中で育ちました。このときの影響により、彼は激しい性格の人間となります。

マルコムXは、貧困や差別を逃れてよりよい生活を送るため、ボストンに移住しますが、そこで強盗の罪で逮捕され、服役します。懲役10年でした。マルコムXは、服役する際にはキリスト教徒でしたが、刑務所で、イライジャ・ムハンマドの教徒の影響を受け、イスラム教に改宗し、イスラム教徒になります。こうして、マルコムXと名乗るようになりました。

マルコムX

 

服役を終えた後、マルコムXは、白人至上主義や人種差別に対するスピーチにより、騒ぎを起こします。黒人の権利回復のために非暴力的で融和な方法を取っていたキング牧師とは異なり、マルコムXは、あらゆる行動に訴えました。

その後、黒人の若者から支持されていたマルコムXと、ネーション・オブ・イスラムの指導者のイライジャ・ムハンマドの間に対立が生まれます。この対立は、アメリカ最大の黒人イスラム教徒の組織を崩壊寸前に追い込みます。

両者の言葉の応酬が激しくなり、ついにマルコムXは、演説の中で、アメリカ社会の不平等な関係に対して立ち上がることを訴えます。

マルコムXは、白人の黒人に対する400年の圧制に対し、アメリカにおける人種の平等の確立だけでは十分ではないと考え、黒人の白人に対する優位を強調していました。そのため、1965年2月21日、マルコムXは、ニューヨークで講演中に暗殺されます。

警察は、暗殺の実行犯はネーション・オブ・イスラムの3人のメンバーで、その動機は、内部の抗争にあったとしています。しかし、マルコムXの信奉者は、この暗殺には、人種差別主義者やFBIの関係者が関わっており、アメリカの黒人イスラム教徒社会の内部の対立も関係していると考えています。

マルコムは、1960年代から70年代の人種差別に対する抗議運動に大きな影響を与えました。その影響は、今も続いています。

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、2017年、マルコムXが暗殺された日にテヘランで行った演説の中で、マルコムXは殉教者だとし、この殉教者に追悼を捧げるよう求めました。

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師

 

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2018年02月22日21時08分
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