• アメリカにおける貧困
    アメリカにおける貧困

アメリカのスティーブン・バノン元首席戦略官が、アメリカは、すべてを変えるような革命へと突き進んでいると予言しました。

バノン氏は、ベネチア国際映画祭でプレミア上映された新作ドキュメンタリー映画の中で、「何らかの方法で富を広めていくのを認めなければ、アメリカで革命が起こるだろう」と語りました。また、「新たな金融危機も迫っている。賢い人なら誰でもそう見ている」としました。

 

スティーブン・バノン元首席戦略官

 

この数十年の富の不平等な分配により、アメリカ社会は階級格差が広がっています。アメリカでは、莫大な富を有する人々がいる一方で、最低限の生活すらも送れずにいる人々がいます。国連の統計によれば、4300万人以上のアメリカ人が貧困の中で生活しており、その多くが深刻な状態にあるということです。また、2800万人以上が医療保険に入っておらず、年間数千人が、医師の治療を受けられずに亡くなっています。

こうした中、この数年、アメリカの大企業や富裕層は、ますます富を増やしています。政策研究所の統計によれば、アメリカは世界136カ国の中で、階級格差の点で93位以内に入ったことがありません。アメリカ人の1%にあたる富裕層だけで、この国の金融機関や株式市場などの富の半分を占めている一方で、50%が占める割合は5%に過ぎません。

市場、労働、貧困、格差といった点から、最も豊かな国のランキングを発表しているスタンフォード大学貧困と不平等研究センターの統計では、アメリカは10か国中10位、21カ国中17位となっています。経済協力開発機構のランキングも、アメリカは貧困と不平等の点で、37か国中25位となっています。

極度の貧困と人権に関する国連特別報告者であるフィリップ・アルストン氏は、アメリカの経済的、社会的な不平等に驚きを表明し、次のように語っています。

「先進国でこれほどの不平等や貧困を見たのは初めてだ。実際、アメリカには多くの富が存在するが、それと共に、大規模な貧困と激しい階級格差が存在する」

 

アメリカにおける貧困

 

ウォール街占拠運動が高まった後、階級格差の解消は、アメリカ社会の問題のひとつとなっています。しかし、政府やメディアは、社会的な公正に関して、同性愛者の権利の確保や医療保険など、別の問題を取り扱っています。

こうした中、階級格差は、経済的な危機の他にも、政治的、社会的な多くの影響を伴います。最も危険な政治的影響は、革命の勃発と、社会の政治、経済関係における根本的な変化です。トランプ政権で首席戦略官を務めたバノン氏が、そのことを強調しています。こうした中、トランプ政権が、果たして不平等の解消に真剣に取り組んでいるのかについては疑問が残ります。そのため、バノン氏は、アメリカの経済的、社会的な不平等に対する革命の勃発について警告したのです。

 

ラジオ日本語のフェイスブックもご覧ください。

https://www.facebook.com/ParsTodayJapanese

タグ

2018年09月06日19時22分
コメント