2018年09月26日19時26分
  • アメリカのトランプ大統領
    アメリカのトランプ大統領

モスタファー・アブドリー                                        

アメリカのトランプ大統領が、25日火曜の国連総会一般討論演説で、OPEC石油輸出国機構に対し、原油価格を下げるよう求めました。

こうした中、最近、原油の国際価格は1バレル80ドルを超えており、経済誌キャピタルによれば、石油関連の対イラン制裁が始まれば、原油価格は1バレル100ドルに達する可能性があります。この高騰の理由は、対イラン制裁を受け、購入者が、世界の原油供給の不足を懸念するためです。11月初めに実施される予定の対イラン制裁に対する心理的なショックが、この数週間の原油価格上昇の主な原因でした。

これにより、アメリカの対イラン制裁の行使という一極主義的な行動は、明らかに、世界市場における原油の生産量の減少を招くことになるでしょう。なぜなら、イラン産原油の輸出は、アメリカの制裁によって、日量50万バレルから100万バレル減少すると予想されているからです。こうして、生産量の減少が価格の高騰を招きます。これは、産油国がトランプ大統領の増産の要請に注目しなかった後、原油の国際価格が上昇したことを意味します。

この他、サウジアラビアやアラブ首長国連邦といったアメリカに同調する国々は、最大限の生産力を用いたとしても、イラン産原油の穴を埋めることができず、その結果、原油価格は上昇します。

 

イラン石油の生産業

 

アメリカ政府高官の主張に反し、対イラン制裁によって世界市場には十分な量の原油が供給されなくなり、原油価格はなおも高騰することになります。これについて、アメリカ国務省のフック・イラン担当特別代表は、ロイター通信のインタビューで、「石油関連の対イラン制裁が実施される前に、アメリカは石油市場の供給を十分に行う」と語りました。こうした中、原油の国際価格は4年ぶりの最高値になっています。明らかに、イラン産原油の減少を補うための、OPECの生産量増加に向けたアメリカ政府の努力は、実を結んでいません。

EUが、石油関連の対イラン制裁に反対していることについて、フランスのマクロン大統領は、イラン核合意を支持すると共に、25日火曜、トランプ大統領に向かって、「原油価格の減少を求めるのなら、イランの原油の輸出を許可するべきだ」と語りました。

いずれにせよ、トランプ政権が日々、イランに対して行っているこの騒動の中で、原油生産の安定した増加を期待すべきではないでしょう。

最後に、忘れてはならないのが、トランプ大統領による、原油価格を抑えるための増産の要請は、完全に選挙を見据えた政治的な問題だということです。アメリカにおけるガソリン価格の上昇は、常に、選挙の結果に影響を及ぼしてきました。そのため、今後数週間の間に価格が上昇すれば、中間選挙の結果は民主党に有利となり、アメリカ政府の国内外における政策実施の力は弱まることになるでしょう。言いかえれば、世界市場における原油価格の上昇は、アメリカが中間選挙を前にした中で起こっており、それはトランプ大統領に逆の結果をもたらす可能性があるのです。

 

ラジオ日本語のフェイスブックやユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。 

https://www.facebook.com/ParsTodayJapanese

http://youtube.com/channel/UCXfX6KY7mZURIhUWKnKmrEQ

タグ

コメント