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最近の西側メディアの報告では、中国の最大の製油所が、アメリカの圧力を受け、イランからの原油の輸入を半分に減らそうとしていると伝えられていますが、その裏には別の目的が隠されているようです。

通常、石油という武器が指摘されるとき、アナリストは原油価格を上昇させるための供給制限に向けた産油国の古い政策について語りますが、その多くは、地政学的な動機によって行われます。世論の間で忘れられているのは、アメリカがOPEC石油輸出国機構の産油国以上に、石油という武器を利用していることです。その例が、第二次世界大戦後の日本に対する石油制裁であり、その後の1960年代のソ連に対する制裁です。アメリカの石油制裁は、さまざまな形で、南アフリカ、ミャンマー、セルビア、ハイチ、リビア、イラク、イラン、スーダンに対して、この20年の間に行使されてきました。

こうした中、石油制裁に効果があったことはほとんどありません。1973年の制裁以降、アメリカ、日本、、ヨーロッパ諸国は、原油やガソリン価格の高騰と供給のショックによって大きなダメージを受けたため、対策を講じ、戦略的な石油備蓄を作るとともに、原油の輸入国にもわずかに力を与えるような別の方法を用いました。しかし、何よりも重要なのは、世界の原油の需要が数十年に渡って減少したことでした。

中国石油化工(シノペック)

 

考えられる石油の武器とは?

 

このような古い戦略が復活したように見えますが、今回は、消費国が政治的な理由からそれを実施しています。

消息筋は、先週、ロイター通信の報道として、中国石油大手の中国石油化工(シノペック)は、アメリカの圧力により、11月4日から実施されるイラン産原油の輸入禁止を守るため、イランからの原油の輸入を今月、削減する」と伝えました。この消息筋は、正確な輸入量については触れていませんが、シノペックとイラン国営石油会社の間の契約により、日量およそ13万バレルが積み荷されると見られており、それは昨年の中国のイランからの輸入量の20%にあたります。

ロイターの報告をはじめとする多くのアナリストは、「中国は、イランからの原油の輸入について、アメリカの圧力に屈する可能性があるが、そこには別の動機が存在するかもしれない」と主張しています。

中国のイラン産原油の輸入削減は、石油市場における供給制限への懸念が、原油価格に及ぼす影響を拡大させるでしょう。また、イランの市場への供給量が制限されればされるほど、サウジアラビアが国際価格におけける圧力が高まり、北海ブレントのロンドン市場における価格は、今年の終わりまでに90ドルにまで上昇するでしょう。一部のアナリストは、1バレル100ドルに達する可能性があると予想しています。

中国は、アメリカとの貿易戦争に巻き込まれており、それが経済成長に影響を及ぼしています。中国は、原油やガソリンの価格の上昇が、アメリカ議会中間選挙の有権者に及ぼす影響を知っているため、石油というカードを使ってゲームを行い、共和党に上院での過半数を失わせようとしています。

上院の過半数を失えば、中国との貿易に関する見方など、トランプ大統領の政策は危険に晒される可能性があります。中国によれば、トランプ大統領の貿易戦争にあらゆるダメージを与えることは、国内外での勝利につながります。しかし、もし共和党が勝利した場合、トランプ大統領は中国のその他の輸入品にも、新たな関税を導入する可能性があります。そしてそれは中国に、経済や地政学の点から圧迫していまうs。

 

トランプ大統領の非難

 

アメリカ政府はこれ以前に、中国はトランプ大統領を支持した州や企業に対する制裁の行使を利用し、アメリカの有権者に影響を及ぼそうとしている、と主張しました。オイルプライスの報告によれば、トランプ大統領は国連総会で演説した際、この問題を提起し、「中国は私は共和党が勝利するのを望んでいない。なぜなら私は中国の貿易に挑戦した最初の大統領だからだ」と強調しました。トランプ大統領はさらに、「我々は貿易で勝者になった。我々はあらゆるレベルで勝者だ」と述べました。

 

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2018年10月04日22時32分
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