2016年03月28日22時59分
  • ノウルーズ便り10 ~各国のノウルーズ~

各国の文化や伝統において、歴史的、文化的起源と共に、文化的信条とアイデンティティを表し、その社会の真の姿を顕現する日があります。


新年に関する祝祭や伝統は、世界的に人々に祝われている祝祭のひとつです。


 


各社会は、その歴史、文化、宗教的な理解に基づき、新年の開始を盛大な祝祭や儀式の実施の枠内で尊重しています。中央アジアやアフガニスタン、パキスタン、トルコなどの国でのノウルーズの特別な地位に注目し、今夜は各国で行われているノウルーズの祝祭を見ていくことにいたしましょう。


 


カザフスタンのノウルーズ


 


カザフスタンの人々は、ソ連からの独立後、自らの長年の伝統を復活させるためにノウルーズに対して真摯なアプローチを有しています。彼らは322日を新年の初日としています。この日はカザフスタン全体が公休日となり、祝祭が行われます。ノウルーズは常にカザフスタンの人々にとって聖なる祝祭となっています。この日に雨や雪が降れば、人々はそれを幸運のしるしと受け取り、良い1年を送れると考えます。彼らはノウルーズの雪は幸運をもたらしてくれるものと考えているのです。


 


カザフスタンの人々は、ノウルーズを新しい年の始まりと考え、それを美しい言葉で説明しています。「ノウルーズは私たちが1年間待ち望んだ日である」「ノウルーズは善きものを地上にもたらす日である」。彼らはノウルーズにおいて清潔さに多くの重要性を見出しており、各人が新年に向けて、家を掃除し、きれいに整えます。人々は、新しい年を良い状態で始めるなら、その終わりも悪いものとはならないだろうと考えています。ノウルーズに人々は新しい白い服を着て、特別な料理を作り、若者たちはあたたかな慣習として贈り物を互いに渡します。カザフスタンの人々はこの日に互いを訪ね、お祝いの言葉を述べ、互いの健康と長寿を願います。


 


トルクメニスタンのノウルーズ


 


トルクメニスタンもソ連からの独立後、ノウルーズを国の祝祭として正式に承認しました。現在、トルクメニスタンのすべての人は、この祝祭をどのようにして祝うのかということを知っています。彼らはノウルーズ特有の慣習や儀式を有しています。サマヌーと呼ばれる麦芽の甘いお菓子を作ったり、互いを訪問しあいます。若者たちの間でも、乗馬やレスリングなどの遊びが行われています。


 


キルギスのノウルーズ


 


 キルギスでも、、他の中央アジアの国と同様、ノウルーズを盛大に祝います。この国では321日がノウルーズで、公休日となっており、すべての町で祝祭が行われます。町や村の儀式が行われる場所は中心となる広場やオープンスペースとなっています。この儀式では、人々は喜びの雰囲気の中で、様々な伝統的な催しやスポーツ競技を観戦します。大きな都市では、広場のそばに市が立ちます。市場がそれほど発展していない小さな町や村では、広場の傍らで一部の伝統的な食事が無料で提供されます。


 


タジキスタン、勝利、公正、新生活の開始の日


 


タジキスタンで、ノウルーズは勝利、公正、新たな生活の開始を意味します。この国の人々は、夜と昼の長さが一緒になる日、自然が芽吹く日として、春の始まりを祝います。タジキスタンの人々はノウルーズの祝祭を他の祝祭よりも重視しており、このため彼らの祖先の祝祭であるノウルーズは友好とすべての存在物の生の神秘と見なされており、偉大な祝祭と呼ばれています。


 


タジキスタンでのノウルーズの準備は、新年の数週間前から始まります。家や地域を清掃し、人々は新しい服を着て、ノウルーズの到来と共に心を新たにし、互いを訪問します。タジキスタン人もイラン人と同じようにノウルーズになると、ハフトスィーンと呼ばれる正月飾りを用意し、年長者は年少者に贈り物を準備し、若者たちの傍らでコーランを読み、祈祷することで、新年を迎えます。ノウルーズが訪れると、タジキスタン人の家では、客人たちのために食事が用意されます。レスリングやポロといった競技も、ノウルーズの期間中に盛んに行われます。


 


アゼルバイジャン、ノウルーズ健康、恩恵、豊かさの始まり


 


アゼルバイジャンの国民の大祝祭のひとつに、ノウルーズがあります。ノウルーズは紀元前からアゼルバイジャンで行われ、人々はこの祝祭を友好と善良の祝祭としています、ノウルーズは豊作の祝祭で、健康と恩恵、豊かさの始まりと言われています。


 


アゼルバイジャンのノウルーズは通常、新年の数日前に、様々な儀式の実施によって始まります。恩恵の象徴である麦の芽の栽培、家庭でのノウルーズのお菓子作り、家の大掃除、公共の場所の電飾設置、友人や知人の訪問、こうしたことがアゼルバイジャンのノウルーズの慣習とされています。


 


アフガニスタンのノウルーズ


 


アフガニスタンの歴史と文化におけるノウルーズは、生命、自然、人間の価値への尊重であり、それはこの国の詩や文学、芸術、風俗習慣に深く結びついています。アフガニスタンの様々な都市や村では、男女共に独自の祝祭を行うことで、ノウルーズを迎えます。この日を尊重するために、新しい服を着て、お菓子や料理を作り、自然のある郊外に向かいます。レスリングや歌などの娯楽、その他の地元の慣習も、ノウルーズに行われます。


 


パキスタンのノウルーズ、世界を明るくする祝祭


 


パキスタンではハイバルパフトゥンハー州など北部の人々の多くがノウルーズを祝い、それは特別な宗教的、民族的儀式を伴っています。この地域の人々は町を色のついた旗と明かりで飾って新年を向かえ、詩を読む集会などを開きます。


 


パキスタンではノウルーズは世界を明るくする祝祭と呼ばれています。つまり新しい日が到来し、世界すべてをその到来によって明るく照らすと考えられています。この日にはノウルーズの正月飾りが飾られ、一番いい服を着て、新年の変わり目に祈祷を行い、コーランを読みます。また親戚を尋ね、年長者が子供たちにお年玉を与えます。


 


ノウルーズはオスマン朝時代、とくに宮廷の人々や大衆の間で特別な地位を有していました。トルコの一部の人々はノウルーズを宗教的な理由で祝い、尊重しています。トルコ人もイラン人と同じようにノウルーズに蝋燭、コーラン、鏡、金魚、りんご、小麦粉、米、色つきの卵を飾ります。ノウルーズには、トルコの人々は友人たちや親戚を訪問します。


 


ノウルーズに関する儀式や習慣は様々な国に存在し、それはこれらの国の文化や伝統におけるこの古代の祝祭の地位を表しています。


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