• 皮膚の健康
    皮膚の健康

今回は、皮膚の健康についてお話することにいたしましょう。

私たちは誰もが、美しく健康的でつややかな肌を持ちたいと願い、外見的な美しさの基準の1つは美しい肌であることだと考えています。顔のしわは、喜びを失わせ、人間が自信を失い、年をとったと思い込む原因となります。

一方で、皮膚は人間の体のうちで最も大きな組織であり、防護壁のように、内的、外的なストレスから体を守っています。皮膚病の多くは、生命を脅かすことはないものの、その治療費、またその生活への悪影響を考えると、皮膚病の予防は不可欠であることが分かります。

人間の皮膚は、生活をする中で、精神的な要素や遺伝、環境、或いは病気などの原因により変化する可能性があります。例えば、一部の人々は思春期に過剰な皮下脂肪がつき、それが原因で性的ホルモンが増加します。女性の皮下脂肪は、生理期間中に変化し、多くの女性は閉経後に皮下脂肪が減少します。このため、ある特定の時期に皮下脂肪が増えることもありますが、その後は普通に戻り、さらには減少します。

過剰な労働や疲労、喫煙、アルコール、化粧品の使いすぎや品質基準を満たしていない化粧品の使用、医師の診断によらない一部の薬の服用により、皮膚にダメージが加えられ、通常よりも早く皮膚の老化やシワが起こる原因となります。今日、美容外科や皮膚科のクリニックには多くの人が通い、スキンケアを目的とした数多くのクリームや化粧品が、高価な値段で市場に出回っています。

皮膚の健康

 

イスラムの預言者やイマームたちは、健康や保健衛生、美容に特に注目したイスラムの教えにそって、皮膚の健康や衛生に関するいくつもの事柄を勧告しています。

健康的な美肌を維持する上で、栄養は非常に大きな影響を及ぼすため、様々な食物をバランスよく取る必要があります。バランスのとれた食生活においては、たんぱく質やビタミン、ミネラルなど全ての栄養分の十分な摂取が必要です。こうした食生活は、特に外食の多い人を初めとする多くの人々の生活に重要な役割を果たします。

シーア派初代イマーム・アリーは、次のように述べています。

“イスラムの預言者は、次のような話をした。

『預言者イーサーがある町を通りかかった時、その町ではある男女が大声で怒鳴っていた。そこで、イーサーが、なぜそのように大声を上げているのかと尋ねると、その男は次のように答えた。

「彼女は私の妻であり、全く悪い点がなく、心のきれいな女性です。しかし私は、彼女と別れたいのです」 

すると、預言者イーサーは、一体彼女にどんな欠点があって、彼女と別れたいのか、と問いかけた。男は次のように答えた。

「彼女は、年老いてもいないのに、顔立ちが崩れ、顔の艶がなくなっているからです」 

すると、預言者イーサーはその女に向かって、自分の顔の張りと艶を取り戻したいかとお尋ねになった。その女が、はい、と答えると、預言者イーサーは言った。

「食事をする時には、腹八分目で抑えなさい。それは、胃の中に食物が沢山入りすぎると、顔の艶と張りが失われるからである」 

その女が言われたとおりにすると、彼女の顔には再び瑞々しさが戻ったということだ』”

皮膚の健康

 

皮膚の老化を防ぎ、若さを保つ鍵となるのは、新鮮な食材、果物、そして野菜です。そうした食材には、抗酸化物質が豊富に含まれているからです。果物や野菜に含まれる色素の多くには、抗酸化作用を起こす特質があり、細胞の破壊を阻止します。

一部の果物や野菜は、天然の糖分に加えて、ビタミンCや水溶性植物色素の一種で制がん剤でもあるバイオフラボノイドが含まれています。これらの食品は、細胞構造の維持に効果があり、皮膚のたるみを防ぎます。

 

果物や野菜

 

このほかにも、ビタミンCを豊富に含む果物や野菜には、オレンジやみかん、グレープフルーツ、レモンなどのかんきつ類、トマト、ピーマン、メロン、イチゴ、スイカ、サワーチェリー、サクランボ、キウイ、ジャガイモ、ブロッコリーなどが挙げられます。また、バイオフラボノイドを豊富に含む果物は、ブドウ、干しブドウ、サワーチェリー、ミカン、オレンジ、グレープフルーツ、レモンなどです。

アンチエイジングに効果のある成分には、ほかにもクロロフィルが挙げられます。この成分を豊富に含む野菜にはパセリ、ほうれん草、ブロッコリー、ニラ、ミント、シソ科の植物セイボリー、テンサの葉、バジルなどがあります。なお、クロロフィルは生でも調理後もその特質は変化しません。

レモン

 

皮膚を強化する方法の1つに、特にレモンをはじめとするかんきつ類を食べることが挙げられます。レモンに含まれるクエン酸は、肌のつやを増し、しわを目立たなくします。さらに、新鮮なレモンの匂いにより、すがすがしさを感じることができます。

シーア派のイマームたちの間で伝えられる伝統医学において、かんきつ類は特に重視されています。イスラムの偉人たちは、果物やそのほかの天然の産物の学術的に見た正確な価値を、人々に伝えてきました。医学に関して彼らが推奨している事柄の1つに、「食事の前にかんきつ類をとることはよいことであり、食後にとることは大変好ましいことである」というものがあります。シーア派8代目イマーム・レザーは、かんきつ類を摂取することは、食物の消化吸収が促進され、血液をさらさらにし、新陳代謝を促すとともに、血栓を防ぐ上で効果がある、としています。

 

水分をとることも、皮膚の老化防止において非常に重視されています。肌に十分な潤いがあれば、しわができる可能性も低くなります。1日に一定量の水分をとることで、皮膚に必要な水分が確保され、乾燥を防ぐことができます。専門家らは、1日にコップ6杯から8杯の水を飲むことを奨励しています。

コーヒーや炭酸飲料は、水分の確保には好ましくないと言われています。それは、これらの飲料には、カフェインが含まれるとともに利尿作用があるからです。また、寝る前の2時間から3時間は、大量の水分を取らないほうがよいとされています。寝る前に水分を取りすぎると、翌朝、むくんでしまう可能性があるからです。

次回もどうぞ、お楽しみに。

 

2018年04月15日20時18分
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