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今回は、前回の続きとして、イスラムの礼拝が人間の心と体の健康にもたらす効果についてお話することにいたしましょう。

イスラムの礼拝行為は、主に起立した状態、腰をかがめる動作、そして正座して額を地面につけ、ひれ伏す姿勢という3つの動作から成り立っています。そして、これらの動作はそれぞれ、その宗教的な効果とは別に、医学的な効果がある事が分かっています。

礼拝のためにまっすぐに立つ事で、体のバランスが強化されると共に、身体の動作をコントロールする小脳の部分が強化されます。これにより、最小限のエネルギーで、次の動作に正しく入ることができるようになります。礼拝はまた、下半身を鍛え、背筋を整えます。

イスラムの礼拝行為、起立した状態

 

礼拝の状態においては、視線も安定し、それにより思考回路も自然に落ち着き、集中力が高まります。視線が安定することで、近視などの屈折異常が改善され、精神面でも神経の抵抗力が増し、不眠症やいらいらなどが解消されます。

さらに、礼拝により腰をかがめる動作をとることで、腹筋が強化されるとともに、消化器官の健康が維持され、消化不良や食欲不振が解消されます。専門家の間では、腰をかがめるという動作により、背骨の周りの筋肉が引き伸ばされ、交感神経の安定やバランスに効果があるとされています。

イスラムの礼拝行為、腰をかがめる動作

 

腰をかがめて祈りの文句を唱えることも、顔面や首、脛や腿の筋肉が強化され、その結果、血液の循環がよくなります。また、この動作によるその他の効果として、体の新陳代謝の促進、様々な病原体の排除、脳の強化などが挙げられます。

イスラムの礼拝行為、正座して額を地面につける動作・サジダ

 

正座して額を地面につける動作・サジダにより、背骨が強化されるとともに、坐骨神経痛が緩和されます。、また、この動作により、便秘や消化不良が解消されるとともに、横隔膜が強化されます。さらに、腹部が圧迫される事から、余剰な物質の排泄が促進されます。さらに、この動作により頭部の血流がよくなり、甲状腺の滋養により美肌の維持につながります。

サジダの動作は、背骨が引き伸ばされて骨同士の間に間隔が生じるため、神経が引き伸ばされ、これらの神経のバランスがとれることになります。このことは、人間の健康にとって極めて重要とされています。

礼拝をする時には、腰が引き伸ばされるため、腰痛や椎間板ヘルニアなどの症状を和らげます。また、健康な人がサジダの動作を行えば、腰痛や椎間板ヘルニアを予防する事になります。

 サジダの動作は、礼拝をする人の心に安らぎや平穏を感じさせ、怒りを鎮めます。また、この動作は理解力を高めます。それは、この動作により額を地面につけることで、額に力がかかることになるからです。つまり、この状態で鼻の先を見つめれば、自然に額に圧力がかかることになり、この動作を正確に注意深く行えば、しばらく後には視界がすっきりする事が分かります。

これは第3の目と呼ばれています。第三の目は、目と眉毛の間に位置しており、ヨガにおいてもアジナ・チャクラとして知られています。ヨガを行う人は、特にこのアジナ・チャクラをはじめとした、体内に複数存在する中枢部であるチャクラにおいて、精神的なエネルギーを解放することで、目を開けなくても物を見ることを目的としています。

イスラムの礼拝行為、正座して額を地面につける動作・サジダ

 

夜の礼拝において、ひれ伏す動作を長時間行う事の効果の1つは、関節炎の予防です。それは、この動作が独特のものであることによります。義務でない任意の夜の礼拝では、夜半に起床し、柔らかいベッドの上で長時間休息するのを防ぎ、礼拝の動作を行う事から、首や腰の関節炎を予防することになります。

礼拝をする人が、自らの意思で通常よりも長めにひれ伏す動作を続けた場合、ひじから手のひらまでの部分が地面につき、腹部が下に引き伸ばされ、額とほほが地面につけられることから、首や腰の関節炎を予防することができます。

礼拝

 

深夜の礼拝や祈祷に加えて、イスラムの伝承においては早朝の礼拝の実施が強く奨励されています。医学者の間では、早朝に起床して礼拝を行う事により、コルチゾールというホルモンが分泌され、活力が生まれ、生活に非常に大きな効果があると考えられています。これによって精神的なストレスや緊張への抵抗力が増すことになり、これは神秘主義哲学において、夜明けの神秘とされています。

エジプトの医学者が行った研究によれば、夜間と早朝にメラトニンというホルモンが分泌されるには、礼拝や祈祷の実施、精神の安定につながるよう罪を遠ざける事だけで十分であるとされています。

早朝の礼拝のために起床することで、メラトニンの分泌量が最大限に達し、それにより心臓への悪影響が阻止できる事になります。さらに、老化やアルツハイマー病、パーキンソン病なども予防でき、脳細胞の活動を維持して思考力を発揮することにもつながります。夜間や早朝の礼拝の実施により、メラトニンの分泌が増すことで、体の免疫グロブリンが増加し、コレステロールや血管狭窄への抵抗力が増す事になります。さらに、目の細胞を守るとともに、水晶体の老化を防ぐ事にもつながるのです。

 

 

2018年04月17日00時17分
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