• コーラン第112章アル・イフラース章純正による書道
    コーラン第112章アル・イフラース章純正による書道

今回は、コーラン第112章アル・イフラース章純正についてお送りします。

慈悲深く、慈愛あまねき、神の御名において

 

アル・イフラース章はメッカで下され、全部で4節です。この章では、唯一神信仰と神を知ることについて述べられており、短い4つの節の中で、神の唯一性が完全に説明されています。そのため、この章は他に、トウヒードとも呼ばれています。

 

シーア派6代目イマーム、サーデグによれば、神の預言者ムハンマドは、ユダヤ教徒から、神について説明してほしいと頼まれたとき、彼らに答えることなく、3日間、沈黙を続けました。そのときにこの章が下され、彼らへの回答が明らかにされました。

 

さらに、歴史によれば、一部の多神教徒や啓典の民が預言者に対し、神のことを理解させてほしいと求めた後、アル・イフラース章純正が、唯一の神を紹介するために下され、神には両親や子供も、また仲間も同等の存在もいないとされました。

 

コーラン第112章アル・イフラース章純正

 

アル・イフラース章は、簡潔な言葉の中で、神の最高かつ完全な性質について述べています。神の唯一性とは、つまり、神には同等の存在が全くおらず、その本質は完全に独自のものだということです。

 

 

「言え、『彼は唯一の神である。神は他の存在を必要としない。また誰かを産んだことはなく、誰かによってこの世に生を受けたのでもない。神と同等のものは存在しない』」

 

この章の第1節を見てみましょう。

 

「言え、彼は唯一の神である」

 

この節は、アラビア語で三人称を表す単語で始まっています。それが指すのは、神の神聖な本質は、神のしるしが世界中で明らかではあっても、人間の限られた考え方が及ぶものではないということです。コーラン第41章フォッスィラト章解明、第53節には次のようにあります。

 

「まもなく、世界各地や彼らの魂の中に、我々のしるしを示すだろう。彼が真理であることが彼らにとって明らかになるように」

 

アッラーとは、唯一の神の名前です。この名前は、神だけに使われるものであり、神の栄光に満ちた全ての性質を含んでいます。しかし、神の別の名前は、通常、神の性質のうちのひとつを指すものとなっています。

 

コーランでは、アッラーという言葉は繰り返し登場し、神のことを表す神聖な名前の中でも、アッラーという名前ほど、頻繁に出てくる名前はないと言えます。アッラーとは、人間の心を明るくする名前であり、人間に力と安心を与えるものです。

 

至高なる神が唯一であることは、イスラムを含む啓示宗教の原則です。コーランの節では、唯一神信仰の問題が繰り返し指摘されています。また、さらに、預言者ムハンマドの導きの最初の段階で、預言者が訴えた最初の言葉は、唯一の神を信仰するようにということでした。

 

「言え、唯一の神以外に神はいないと。そうすれば、救済されるだろう」

コーラン第112章アル・イフラース章純正による書道

 

神は絶対的であり、あらゆる点から無限の存在です。神は聖なる本質を持ち、創造世界は神を源にしています。神は唯一の存在です。なぜなら、無限の存在が2つあるような世界は想像することができません。2つの本質が存在していたら、どちらも無限の存在ではなくなります。一方が持つ本質を他方が持たないことになり、そうなれば、どちらも限りのある存在となります。このこと自体、神が唯一の存在であることを示す根拠となっています。

 

 

神が唯一であることの根拠のひとつは、神が創造したものの間に成り立っている調和です。この広い世界を見ると、最初、世界はさまざまな細かい部分がそれぞれに存在しているもののように見えます。しかし、少し注意深く見てみると、天と地、太陽と月、風、山、平原、海、これらの間に一種の調和が存在することが分かります。さらにそれらが、人間のニーズに調和していることも分かるでしょう。このこと自体、世界における驚くべき秩序を示すものであり、世界の管理者は唯一の存在であることを物語っています。

 

言い換えれば、この世界は、それぞれの細かい部分が共に結びついており、それらが合わさって調和の取れた集合体を形成し、すべてのものが、一連の規則にしたがっているのです。明らかに、人類の知識が広がれば広がるほど、世界のさまざまな部分の統一がさらに明らかになるでしょう。創造世界の秩序、それを支配する規則、世界のさまざまな部分の統一は、世界のすべての存在物は、たった一つの創造主によって作られたのだということを示しています。

 

2018年06月28日22時02分
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