この1週間の主な経済に関する出来事です。                

イラン外務大臣がアジアを訪問しました。

イランに対する違法な制裁の再発動に関するアメリカ大統領令が署名されました。

イラン中央銀行の新たな為替政策が発表されました。

 

 

ASEAN東南アジア諸国連合の会合

 

アジア重視は、イランの外交政策において特別な重要性を有しています。この中で、イランのザリーフ外務大臣は、先週、シンガポールを訪問し、ASEAN東南アジア諸国連合の会合に出席しました。この時間はまず、この話題から始めましょう。

 

シンガポールでは、ASEANの外相会合で、イランのTAC東南アジア友好協力条約に関する文書が調印されました。

 

東南アジア友好協力条約は、1976年、インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、シンガポールによって署名されました。現在は6億3000万人以上の人口を擁し、GDPは2兆4000億ドルで、世界第5位の経済圏となっています。この結びつきが、イランと東南アジアの関係拡大の新たな幕開けとなることが期待されています。この経済圏は、外国投資の誘致と輸出のための広大な市場です。

 

イランは、アジアの重要な国との取り引きを、石油と製品の簡単なモデルから、経済協力のより複雑なモデルに変えようとしています。昨年、ローハーニー大統領は、インドネシア、マレーシア、ベトナム、タイを訪問し、経済協力を中心に話し合いを行いました。この訪問は、イランが世界の新たな状況と地域の重要性を理解し、これらの国との関係を拡大しようとしていることを示しました。

 

アメリカのトランプ大統領は、今月7 日、イランに対する違法な制裁の一部を復活させました。トランプ大統領は声明の中で、「7日火曜から、自動車産業、金、イランの通貨に対する制裁を発動する。11月5日からは、石油と銀行に関する制裁が発動される」と発表しました。

 

 

トランプ大統領

 

トランプ大統領はこの声明の中で、再び、核合意を最悪の合意だとし、「イランとの経済関係を停止しない国々は、重大な結果を招くことになる」と発表しました。トランプ大統領はこの声明で、ヨーロッパの企業をイランから撤退させようと努めました。

 

EUは、6日、声明の中で、アメリカの制裁の復活に遺憾の意を示すと共に、アメリカの制裁に対処するためのブロッキング規制の発動を明らかにし、「イランとの効果的な金融ネットワークの維持とイランの石油・天然ガスの売却の継続に向けて努力する」と強調しました。

 

国際問題の専門家であるグレーズブルック氏は、「トランプ大統領のイランに関する政策は数十年遅い」と題する報告の中で、核合意が破棄された後に、イランに対するトランプ大統領の政策が実を結ぶかどうかについて分析しています。この報告は、次のように始まっています。

 

「トランプ大統領は、イランに対して経済戦争を仕掛けるために、持てる限りの可能性を駆使している。こうした中、彼の問題は、彼が持っているものと十分な量には大きな差があること、かつてアメリカだけが有していた力が、今は失われていることにある」

 

アメリカは、かつてとは異なり、国際レベルで深刻な反対に直面している中で、イランに対する制裁を復活させており、イラン側は、アメリカの制裁による影響に対処するため、必要な措置を準備しています。

 

イラン中央銀行のヘンマティ総裁は、「イラン政府は、力強く制裁に対処する用意がある」と語りました。7日火曜から、イランの新たな為替政策が実施されました。現在、イランの外貨準備と経済状況は、アメリカの圧力や妨害にも拘わらず、管理されており、生活必需品の確保に問題は存在しません。

 

トランプ大統領は、イランのすべての道を閉ざそうとしており、制裁も、それを目的にしたものです。アメリカは、世界をイランへの制裁に同調させようとしていますが、ヨーロッパは、ある程度、それに抵抗しています。こうした中、ヨーロッパがアメリカに全力で対抗すると考えるのは、少し楽観的過ぎるようです。

 

イランのローハーニー大統領の言葉を借りれば、EUは、ブロッキング規制を発動し、さまざまな立場を取ることで、アメリカの行動は容認できないとしていますが、言葉は行動を伴ったものでなければなりません。いずれにせよ、ヨーロッパは、この行動を補うための計画を立てる必要があります。

 

フランス、ドイツ、イタリアをはじめとするヨーロッパ諸国、特にフランスは、イランとの貿易関係による利益を得ています。ユーロスタットが発表した情報によれば、イランとEU28カ国の2017年の貿易額は、その前の年に比べて53%増加し、210億ユーロに達しました。

 

EUのモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表は、シンガポールの大学で次のように語りました。

 

「イランとの合法的な貿易を続けることができるよう、世界の国際的なパートナーとの協力を継続していく。我々がそれを行うのは、この核合意が、EUと我々の安全にとって有益なものであるためだ。国際合意は、署名された後、すべての関係国によって尊重されるべきだ」

 

先週、イランとアフガニスタンは、輸送の拡大と輸送費の抑制に向けた新たな合意を締結しました。ここからは、この問題について見ていきましょう。

 

イランのアーホンディ道路都市開発大臣は、4日土曜、アフガニスタンの運輸大臣とテヘランで共同記者会見を行い、道路と鉄道の開発に関するイランとアフガニスタンの合意を明らかにしました。アーホンディ大臣は、両国の合意について説明し、次のように語りました。

 

「現在、イランとアフガニスタンの輸送費には、公式なものとそうではないものがある。今回の会談では、非公式のすべての費用が確認され、削除、あるいは縮小された」

 

 

アーホンディ大臣

 

アーホンディ大臣はまた、イラン、インド、アフガニスタンのトランジット関係の拡大を目指した、チャーバハールの3カ国トランジット協定に触れ、「チャーバハールの合意は非常に順調に実施され、3カ国の間に新たなルートが生まれた」と語りました。また、イラン北東部のハーフとアフガニスタンのヘラートを結ぶ鉄道が開通を目前にしているとし、イランは、アフガニスタンでの道路建設の用意があると表明しました。

 

イランと近隣諸国の鉄道網は拡大しています。イランとアフガニスタンは、昨年、経済インフラの協力拡大を目指し、両国の鉄道を結びつける協定に調印しました。この協定により、両国を結ぶ最初の鉄道が、まもなく開通します。

 

鉄道と道路の開発により、まもなく、これらのルートにおける製品の行き来が拡大することでしょう。

 

イランとアフガニスタンは、インドの協力により、3カ国の協定に調印し、チャーバハール港を経由した国際水域や港へのアクセスの可能性を整えました。これらの港は、戦略的な位置にあるため、特別な重要性を有しています。

 

アフガニスタンは、鉄鉱石をはじめとする鉱物資源の埋蔵量が豊富なことから、鉄道によって、これらの資源を経済的に利用することが可能です。経済問題の専門家であるモラーディ氏は、アフガニスタンの鉄道網の拡張を、重要なプロジェクトとして挙げ、次のように語りました。

 

「ハーフ、ヘラート、サンガーンの鉄道プロジェクトは、北と南を結ぶ鉄道と中央アジアへのトランジット網の完成につながる。これによって、アフガニスタンの貿易が拡大するだろう」

2018年08月09日19時35分
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