2018年8月17日(中村・芝田)                   

中:

ラジオをお聴きのみなさまこんばんは。リスナーの皆様からのお便りをご紹介する金曜広場、今夜は、私、中村美香と芝田幸子アナウンサーでお送りいたします。芝田アナ、よろしくお願いいたします。

今夜の金曜広場は、芝田アナと一緒に、皆様からのお便りのご紹介と、引き続き北川アナによるイラン音楽コーナー、そして後半は国際結婚して、イランで子育て中の日本人女性へのインタビューをお送りいたします。それでは週末のひととき、最後までどうぞご一緒下さい。 

 

中: 今日最初のお便りです。

 

リスナーより  静岡県浜松市 中嶋彰さん

  核家族、私の家もそうです。何年かに一度九州の在所へ行けることを子どものころ楽しみにしていました。たくさんお年玉ももらったのですが、交通費に両親にとられました。だけど、祖父母との思い出が大切です。核家族はよくないと私は思います。大切な文化継承も断絶されます。人間的に豊かになることも困難です。

 

●ラジオより

中:イランイスラム家族社会論を聴いてのご感想をお送りいただきました。イランでも最近は都市化の影響か、大家族が減って核家族化が進んでいます。私もこちらへ来た当初は、もう20年くらい前になるのですが、姑と同居していたこともあってもろに、大家族というかイランの家族制度を経験することになりました。主人の家族は家族の交流が特に多いと言われるトルコ系ですので、ほぼ毎日それも朝から晩まで親戚の訪問があってその対応に追われました。昔のイランではやはり長男が家を継いで家族の相談やもめ事などをさばいていたようですが、最近では、長男といえども親と同居しなくなってきているので、だれがその家の主導権を握るのかが曖昧になってきているようです。やはり、口を出すのなら手も出すことを期待されていますので、親のめんどうを見ていると言うことは家長としての責任を果たしていると周りのものが認め、その発言に耳を傾ける重要な要因になっていると思いますが、親とは別居している核家族になると、それが難しくなるようです。昔は、「白いヒゲ」と呼ばれる一族の長老的存在のおじいさんが必ずいて、その人が判断することであれば家族はたいてい言うことを聞いたそうです。今はなかなかそういう人を親戚の中で見つけることが難しくなっています。もちろんそれだけでなく、他にも要因はいろいろあると思うのですが、今のイランで核家族化が進み、大家族制が崩壊している原因には何があると思いますか。

芝: 確かにイランの家族のあり方は、この10年、20年で大きく変わったと私も思います。核家族化にはいろいろな原因があると思うんですが、やはり夫婦共働きの家庭が増えて忙しくなったこと、子供が減ったこと、などが最初に思い浮かびます。今から15年ほど前は、男女を問わず、結婚するまで親の元を離れることがありませんでしたよね。40代、50代になっても親と一緒に暮らすのが一般的なようでしたが、この10年ほどで、一人暮らしの若者が本当に増えました。

中:そうなんですよね。結婚前に一人暮らしなんて考えられないことでした。だいたい、そういう人にはだれも家を貸したがらないものでしたし。先ほど、核家族化の要因が女性が仕事をするようになったことだとおっしゃいましたが、本当にそうだと思います。親戚が集まって食事を一緒にしないと言うことはあり得ませんから、とにかくご飯を作ってくれる人が必要なんですよね。それと、紅茶を入れたり、お菓子や果物を勧めたりする人。私の親戚もそういったことをやる主人のお姉さんが亡くなったころから、だんだん親戚づきあいが遠くなっていたように思います。

 

●リスナーより  千葉県船橋市の須藤幹雄さん

  ペン習字の添削講座はないと思いますが、教本さえあればいつでもどこでもペン習字の練習はできるようです。そのような本は、イランでは売っているのでしょうか。

 

●ラジオより

中: 芝田アナ、こちらでイラン書道を習ったことはありますか。

芝: 習いたいとずっと思っていますが、結局まだ叶っていません。

中:日本では書道というと、筆で書かれる伝統的なものと、ペン習字に代表されるボールペンや万年筆で書かれるものとに分かれますが、こちらではどうでしょう。

芝:イランの書道は、筆やボールペン、万年筆ではないですよね。こちらの書道の筆は、植物のアシでできていて筒のような形をした、いわゆる“ペン”です。

中:そうですね。着けペンタイプのもので、ペン先がとがっているのではなく、斜めに切り落としてありますね。

芝:専用の紙というのもないですよね。

中:そうですよね。ふつうの紙に書くものですよね。イランで書道の通信教育があるのかどうかは知りませんが、いわゆる教本であれば本屋さんで手に入りますし、カルチャーセンターのようなところでも教えられています。一度、ペン習字の教本を買ったことがありますが、芸術性ではなく、分かりやすく読みやすいきれいな字を書くことをめざすものでした。イランでも日本でも自分でこつこつと何かをするというのは大変で、これを買った家族は結局一度も練習しないままでした。

芝:私は以前に、イランの政府系機関による、外国人のペルシャ語学習者向けの1ヶ月の集中語学講座に参加したことがありましたが、そのときの授業のひとつに書道があって、そこで初めてペルシャ語の書道に触れました。そのときのクラスメイトにドイツ人がいたのですが、その子は書道が本当に苦手らしくて、お手本を見て何かを書くことができない、と嘆いていました。でも練習していくうちにとても上手になったのには驚きました。こつこつやっていくと、必ず上達しますよね。

中:一番難しいのは、「こつこつと」何かをやることですよね。

 

芝:ここで、番組からお知らせです。ラジオ日本語のインターネットサイト、Parstodayにおいては、ライブ放送、アーカイブによる過去の放送をお届けしているのはもちろん、文字情報、画像、映像の配信も行っています。ニュースがカテゴリーに分かれて検索しやすくなったほか、コーランを第1章から順にひもといていく番組「光の彼方への旅立ち」は、文字と音声の両方でお届けしています。ラジオ日本語のインターネットサイトのアドレスは、parstoday.com/jaです。

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それではここで北川アナの音楽コーナーをお届けします。

 

中:

北川アナの音楽コーナーでした。 次のお便りです。 

芝:

リスナーより  大阪府大阪市 越智(やす)(ひさ)さん

  西日本は連日の真夏日で冷房なしではとても過ごせません。日本ではマイ水筒を持参している人も多いですが貴国ではどうですか?僕は自動販売機派ですけど。

  

ラジオより

中: 今年の夏は北半球で異常とも言える猛暑だとかで、北欧に行った知り合いが、例年、夏でも涼しくて家にも車にも冷房なんてないから、今年の夏は耐えがたい、といっておりました。日本も湿度が高い上にテヘラン並みの気温となると、もう想像できない暑さになると思われます。日本では水筒に限らず、マイコップやマイお箸など、使い捨てをしないで自分のものを使おうという雰囲気のようですが、イランではどうでしょうか。

芝:どうなんでしょうか。職場では周りに水筒を持ってきている人は、あまり見かけないような気がします。

中:そうですよね。ラジオの職員では自分のコップを持っている人は多いですよね。大学でも役所でもあと、バザールでもウォータークーラーはけっこうどこにでもあるんですよね。やはり乾燥した暑さの激しい国だからでしょうか。以前の番組でもバザールの中の給水所を取り上げていましたよね。ですが、そこのスタッフであれば自分のコップを持っていますが、そうでない人は、備え付けの使い捨てプラコップを利用しますよね。20年くらい前は、キャバブを買うのも、鍋を持って買いに行ったりしていましたし、ナズリーと呼ばれる食事の振る舞いもご近所に配るときは、使い捨てではない食器を使っていましたから、必ずそれを返さなければなりませんでしたよね。今でも時々使い捨てではない皿でお裾分けなどを配る人がいますが、時々どこからのものか分からなくなって、返すときに困ることがあります。ナズリーも昔は自分でもらいに行くときは、鍋持参で、いただくものでした。今は使い捨てで便利ですが、ゴミの問題が出てきていますよね。

芝:確かにプラスチックのごみが、イランでは本当に増えましたよね。使い捨ての容器が増えたのもありますが、食品のパッケージもかなりしっかりしたものになってきて、一気にプラスチックのごみが増えた気がします。こちらでは、各家庭でごみの分別を行うことはまだ徹底されていないようです。そういえば、各地にプラスチックのごみを持ち込む専用の場所があった気がするのですが、私はまだ利用したことがないので、どういう仕組みになっているのか分かりません。中村さんはご存知ですか?

中:はい。リサイクルのための場所はいろんなところにありまして、そこでは紙、雑誌、新聞、プラスチック容器、ビンなどをもっていくと、トイレットペーパーなどと交換してくれます。たまに利用しています。

 

リスナーより  神奈川県川崎市 及川かずあきさん

  今日は七夕、関東地方では曇りで雨が降らなかったので、織り姫と彦星の逢瀬ができたのではないかと思います。アジアでは各国、それぞれの七夕伝説がありますが、遠く離れているイランには星座にまつわる七夕伝説のようなものはあるのでしょうか。

 

ラジオより 

中: 七夕は中国の陰陽五行説がもとになっているそうで、中国文化圏には伝わっていますが、イランはちょっと遠すぎたのではないかと思います。こちらには七夕はありませんね。

芝:ないですよね。

中:星座にまつわるお話というのはありますか。

芝:イランでは星座にまつわる伝説のような話は、私はあまり聞いたことがありませんね。ただ、イラン暦の12ヶ月、月の区切りは、日本の星座の区切りとまったく一緒なんですよね。そのために、イラン人は星座ではなくてこの何月生まれか、というのを気にする気がします。何月生まれかと聞かれるときに私が思い出すのが、日本人の血液型の話題ですかね。日本人の中にも、血液型を聞いて何となく何型はどんなタイプ、というように、大まかな性格を判断することがあるのと一緒で、それがイラン人は“何月生まれか”にあたるような気がします。

中:私もその話を聞いたことがあります。イラン暦のファルヴァルディーン月は星座では牡羊座に当たるのですが、この月に生まれた女性は自立心が旺盛で人気があり、人助けがすき、何事にもポジティブで何をやらせてもできる、といわれているそうです。ですからこの月に生まれた女性はいっしょにピクニックに行くのに最適で、ピクニックに必要なあらゆるものを漏らさずちゃんと準備できるので心配せずに楽しめると言われています。芝田さんはモルダード月、獅子座ですよね。この月に生まれた女性は心があたたかく、魅力的で、品があり、リーダーシップにあふれていますが、高級志向なところがあるのでちょっと浪費しがちだそうです。あと、家事が得意なんだそうです。当たってますか?

芝:話がそれましたが、中村さんは、何か星座にまつわる伝説、ご存知ですか?小学校などで紹介されていませんか?

中:先ほどの七夕のようなお話はイランのものとしては聞いたことがありませんし、学校でも教えていないようです。星座ではありませんが、帚星は、天使が悪魔に向かって射かけた矢が飛んでいるところだと言われています。また銀河、英語ではGalaxyで、これはギリシア語でミルクを意味するそうですが、ペルシア語ではKyah Keshan、Kyahとはわらの意味でKeshanは引きずるとか引っ張るの意味です。つまりわらを引きずった跡だということです。

 

2018年08月18日16時22分
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