• シーア派6代目イマーム、サーデグの殉教日
    シーア派6代目イマーム、サーデグの殉教日

イスラム暦148年(西暦765年)シャッワール月25日は、イスラムの預言者一門で、シーア派6代目イマーム、サーデグの殉教日です。

この日、太陽の光が地上を照らしたとき、イマームサーデグが殉教したという知らせが人々の心を悲しませました。イマームサーデグは、イスラム教徒を指導するイマームの地位にいた34年の間、人々の思想に文化的な革命を起こし、真のイスラムを広めようと努めました。

 

現代の世界は、技術の進歩によって人々の生活に大きな変化が表れています。この変化により、宗教の宣伝と道徳の指導においても、新たな空間が生まれ、多くの人々は、これまでの方法は役に立たなくなっていると考えています。しかし、実際、現代の人間の根本的なニーズや性質は、何世紀も前の人々とほとんど変わっていません。そのため、技術の進歩は、メッセージを人々に伝えることを簡単にしているだけであり、人間の価値観や本質に変化はありません。

 

研究によれば、イマームザーデグが宗教を広める上で注目していた最も重要な原則は、相手を知り、相手に敬意を払い、その時代の言葉を使って、行動を伴った導きを行うことでした。イマームサーデグは、子供から大人、不信心者に至るすべての人々との対応において、それぞれの人々の文化や思想の可能性に合わせて対応していました。

 

イマームサーデグの努力と行動により、イスラムの知識が広まり、イマームの行動に対する称賛はイスラム領土全体に及びました。イマームサーデグの時代は、ウマイヤ朝が勢力を失い、アッバース朝が台頭しようとしていました。そのため、イマームとその教友たちに圧力をかける力はありませんでした。

 

そのため、イマームサーデグは、文化活動を行うのに非常に適した機会を有しており、イスラムを正しく伝え、イスラムの純粋な教えを立て直すことで、大きな学術的運動に発展し、さまざまな分野で4000人の弟子が生まれました。彼らはそれぞれ、宗教を伝えるためにイスラム領土に広がっていきました。

 

宗教の導きを広めるための最も重要な方法は、愛情を用いることです。宗教の導きは、人々の思想とともに、心にも訴えかける必要があるからです。宗教の言葉や導きが人々の心の奥深くに浸透すれば、変化する力が生まれ、唯一神信仰の理想的な社会と人間性の向上に向かおうとします。イマームサーデグはこれについて、次のように語っています。

 

「偉大なる神は、愛情とともに預言者を教育した」

「神は言った。『人々は私の家族である。私にとって最も愛すべき人物とは、人々により優しく、人々の望みをかなえるために誰も努力する人である』」

 

このことから、預言者やイマームたちは、宗教の伝導と導きにおいて深い愛情を用い、弟子たちに対しても、神に近づくためには、愛情を最大限に用いることを勧めていました。

 

寛大な態度や無知なふりをすることは、道徳の中でも最も基本的な原則であり、心理学者や社会学者は、社会を対立から遠ざけ、精神的な安定を得る上で大きな役割を果たすとしています。自分はそのことを知っていても、相手にはそれを知らないかのようにふるまうことです。イスラムの預言者ムハンマドもこのような態度を取っており、一部の無知な人々が賢くなることもありました。

 

 

コーラン

 

コーラン第9章タウバ章悔悟、第61節には次のようにあります。

 

「一部の偽善者たちは、常に預言者を苦しめていた。彼らは言う。『彼はすぐに物事を信じる単純な人間である』と。言え、『預言者がすぐに物事を信じるのは、あなた方に対する親切である』と」

 

イマームサーデグも、宗教を広める上でこのような方法に注目していました。イマームサーデグは、よい意味での知らないふりを強調し、イスラム教徒に悪い意味での知らないふりを避けるよう教えていました。イマームは、最初から、賢明さを強調すれば、その効果は3分の2になると考えていました。

 

この時間は、シーア派6代目イマームサーデグの殉教日に際し、イマームの宗教の広め方についてお話ししています。

 

いつの時代にも、宗教の戒律の実践や宗教の知識の伝達の妨げとなる、逸脱した考え方が存在します。宗教の伝導者の責務のひとつは、勇気をもって、逸脱の本質を明らかにし、人々を逸脱から遠ざけることです。神は、コーラン第33章アルアハザーブ章部族同盟、第39節で次のように語っています。

 

「神の導きを広める人々は、神以外の誰かを畏れることがない」

 

イマームサーデグは、この節に当てはまります。イマームサーデグは、統治や権力を持つ人々に対して勇気を持ち、彼らに圧制をやめるよう訴えていました。イマームサーデグは、ある日、マンスールの顔にハエが止まり、2度追い払ってから、「なぜ神はハエを創造したのか」と尋ねられたとき、このように言いました。「圧制者を卑しめるためだ」

 

イスラムは、統一を強調しており、敬虔な人々は互いに兄弟であるとしています。コーラン第49章アルホジョラート章私室、第10節には次のようにあります。

「敬虔な人々は互いに兄弟である」

 

イマームサーデグは、常に、イスラム教徒に同胞愛を呼びかけ、イスラムの価値観を勧め、互いに協力しあい、互いのニーズを満たすよう勧告していました。イマームサーデグの教友の一人は次のように語っています。

 

私はイマームから多くの愛情をかけてもらっているのを知っていたが、ある日、イマームサーデグのもとに行ったとき、イマームは私のことを気にかけてくれなかった。そのため、イマームにその理由を尋ねてみた。するとイマームは仰った。「あなたが宗教や信仰の同胞たちに愛情をかけていないためだ。あなたは自分の家の前に見張り番を置き、恵まれない人々を追い払っているそうではないか」 そこで私は言った。「私は名声を恐れています」 イマームは仰った。「神を畏れないのか? 不幸を恐れないのか? 覚えておくがよい。人々を遠ざければ、神の恩恵から遠ざかることになる。敬虔な2人の人間が手を取り合えば、神の慈悲にさずかる。だが、この慈悲の99%は、敬虔な兄弟の苦労を取り除いた人のものである。この2人のうちの一人が、互いのニーズを満たすことがなければ、神の慈悲は2人に平等に注がれる」

 

 

シーア派6代目イマーム、サーデグの殉教日

 

宗教の伝導において、最良の方法は、行動を広めることです。言い伝えによれば、イマームサーデグのシーア派の一団は、クーファから学問を学ぶためにイマームのもとにやって来て、可能な限りメディナに留まり、常に彼のもとを行ったり来たりして、イマームから知識を習得していました。別れる際、彼らの一人がこう言いました。「神の預言者の子孫よ、私に何か忠告をください」 するとイマームは言いました。

 

「敬虔さを守り、神への服従を実践し、罪を捨て、あなたに預けられたものをしっかりと守りなさい。また、仲間を大切にし、穏やかに、人々を私のもとへと導きなさい」

 

すると、また彼らは、どのようにしたら穏やかに人々をあなたの元へと導くことができるのかと尋ねました。イマームは言いました。

 

「私が神への服従の実践を命じ、神が禁じられていることをあなた方に禁じたように、人々と公正に、正直に接しなさい。また、預かりものに対して責任を持ちなさい。善いことを勧め、悪を禁じなさい。人々があなた方については善しか見たことがないようにするがよい。あなた方がlこれを実践すれば、人々に噂されるようになる。こうして、人々を私たちのもとへと導くことができるようになるだろう」

 

最後に、イマームサーデグの言葉をご紹介して、番組を締めくくることにいたしましょう。

 

「人々が持っていれば役に立つ事柄が5つある。それは宗教、知性、羞恥心、道徳、礼儀である」

 

 

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2018年07月08日17時31分
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