7月 28, 2022 14:56 Asia/Tokyo
  • 北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記
    北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記

北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記が、韓国のユン・ソクヨル政権を「懲らしめる」「全滅」といった激しい言葉で威嚇しました。

韓国・ヨンハプ通信がソウルから報じたところによりますと、キム総書記は、北朝鮮の核・ミサイルへの対応能力拡充に動くユン・ソクヨル政権を「懲らしめる」「全滅」といった激しい言葉で威嚇し、南北間の軍事的な緊張の高まりが懸念されています。

北朝鮮の朝鮮中央通信の28日木曜の報道によりますと、北朝鮮が「戦勝節」とする朝鮮戦争休戦協定締結69周年の今月27日に開かれた記念行事で行われた、キム総書記の演説の大半はユン政権とユン大統領を非難する内容でした。

この中でキム総書記は「われわれはユン・ソクヨルの妄言や醜態を正確に記憶している」「これ以上、ユン・ソクヨルとその軍事やくざたちが見せる醜態と客気を傍観してばかりはいられない」と、ユン大統領を呼び捨てにして直接的な非難を浴びせています。

また、韓国の対北朝鮮防衛強化の動きについては「核保有国の目の前で生きなければならない宿命的な不安感から出発したものだ」とし、「怖気づいて戦々恐々としている」と揶揄し、韓国が北朝鮮への先制攻撃など危険な試みをするなら「強力な力によって直ちに懲らしめられ、ユン政権とその軍隊は全滅することになる」と警告しています。

そして、「強盗のような論理でわれわれの自衛権行使に言いがかりをつけ、われわれの安全を脅かして軍事的緊張を高める振る舞いを続けるなら、相応の代価を払わせる」とも威嚇しました。

この発言については、韓米が8月に実施する合同軍事演習を念頭に置いた発言である可能性も指摘されており、「代価」に言及したことから、北朝鮮が韓米演習を口実に弾道ミサイルの発射や核実験などの挑発に踏み切るとの懸念も浮上しています。

北朝鮮は、同国への「先制打撃論」や「キム・ジョンウンの無礼さを正す」といった、ユン大統領の大統領選での言及を強く非難しており、妄言とはこれらを指すとみられます。

キム総書記が肩書きも付けずに韓国大統領を呼び捨てにしたことから、ユン政権に対する北朝鮮の敵意は非常に強いと見られます。

なお、キム総書記が「核武力を動員する態勢は整っている」と表明したことについて、磯﨑仁彦官房副長官は28日、「必要な情報の収集分析および警戒監視に全力を上げていく。北朝鮮による核・ミサイル開発は、我が国及び国際社会の平和と安全を脅かすもので、断じて容認できない」との日本政府の立場を重ねて表明しました。

 


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