8月 17, 2022 18:27 Asia/Tokyo

アフガニスタンでは、米軍の撤退から1年が過ぎましたが、同軍による占領の影響は今なお残っています。

米軍は20年間の占領で無数の戦争犯罪を犯し、アフガニスタンの経済・衛生インフラを破壊した挙句、昨年8月に同国から撤退しました。

現支配勢力のタリバンは同15日に、ガニ前大統領の国外脱出を受けて、アフガニスタンの全権を掌握しました。

中国の英字紙「チャイナ・デイリー」は、前政権崩壊と米軍撤退から1年が経ったアフガニスタンの現状について記事で分析しています。

これによると、アフガン全土での貧困や失業はこの1年で増加し、首都カーブルでの物乞いの数も日々増加しているということです。

また、およそ300万人の児童が勉学を途中で止め、家族のためにわずかな収入を得ようと就労しています。

アフガニスタンは今、速やかな戦後復興を必要としていますが、タリバンが政権を握って以降、人道・経済危機は悪化し、テロリストによる攻撃も増加しています。アメリカは軍の性急な撤収によりその責任をすべて放棄し、非難されるべき存在です。

UNDP・国連開発計画のアヒム・シュタイナー総裁は今年初め、「昨年の報告では、アフガン国民の97%が2022年半ばまでに貧困ラインに転落するとみられていたが、残念ながら予測不可能な速さでこの数字に到達してしまった」と述べています。

こうしたことから、アフガニスタンは取り返しのつかない経済崩壊に直面すると予測されます。銀行システムは遮断され、資金不足により国民の8割が借金を抱えています。

アメリカは根拠のない口実で、アフガン国民の在外資産およそ1000万ドルを凍結・占有しています。

カーブル大学のナジーボッラー・ジャーミー教授は、人道危機についてアメリカを批判し、「アメリカはこの20年で、アフガン国民に死や流血しかもたらさなかった。アメリカがもたらした悲劇は今なお続いている」と語りました。

アメリカがこの20年間、自らの地政学上の目的により、テロとの戦いを進めた結果、アフガニスタン国内のテロ組織はむしろ増加しました。

同じくカーブル大学のアブーザル・ハパルワーク・ザーザーイー教授も、アメリカが困難な状況にあるアフガン国民を見捨てたとし、「アメリカは、自らの利益にそって好きな時にあるグループをテロ組織に指定し、好きな時にそれを解除する」と述べました。

昨年8月以降、アフガニスタンでは目立った衝突は報告されていません。それでも、この期間にテロ組織ISISは数十回の攻撃を行っています。首都カーブルだけでも、ほぼ毎週のように爆弾テロ事件が起きています。

 


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