アフガンで最も恐ろしい刑務所が空に
9月 16, 2021 17:00 Asia/Tokyo
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アフガニスタンの首都カーブルにあるポル・チャルヒー刑務所
アフガニスタンで最も恐ろしく有名な刑務所から、収容者がいなくなりました。
IRIB通信によりますと、アフガニスタンの首都カーブルにあるポル・チャルヒー刑務所の保安対策は、米軍とNATO北大西洋条約機構の軍が計画・実施しており、収容者の頭に一瞬たりとも逃亡の考えをよぎらせないほど厳しいものでした。
しかし、約1ヵ月前に現支配組織タリバンのメンバーがカーブルに到達したことで、収容者らはこの刑務所から脱獄して逃亡しました。
当時、この刑務所には少なくとも1万2000人ほどの収容者がいましたが、そのうち7000人はタリバンのメンバーが占めていたとされています。
かつてこの刑務所に収監されていたタリバン幹部の1人、モウラヴィ―・ニヤーズ・モハンマド氏は、かつて自分がいた所内の部屋を視察して、「この刑務所には、誰によって投獄されたかわからない収容者もいた」と述べました。
続けて、「さらに、15年も刑務所にいながら、関係した事件の立件もされていない者さえいた。一部の例では、殺人を犯した者の代わりに、殺された被害者の家族が投獄されていた」と指摘しました。
報道によれば、同刑務所は現在タリバンが管理しており、かつてそこで働いていた職員は、今日から仕事へ復帰しています。
刑務所は今、収容者がおらず虫が這いまわる場所となっています。
所内の様子から見てとれるのは、この刑務所においてアメリカや欧州の資金が、アフガン国民の投獄や所内の保安システムのために費やされていたであろうということです。

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