2016年08月18日20時31分
  • ISIS対策におけるイランとロシアの戦略的協力

ロシアの国防省が、数日前、声明の中で、「ロシアの長距離戦闘機は、イランの空軍基地を飛び立ち、シリアのテログループの拠点に対する攻撃を行っている」と発表しました。

アミーンザーデ解説員

アメリカ国務省のトナー報道官はイランにロシアの爆撃機が配備されているという報道について、「ロシアのイランの基地の利用は安保理決議2231の違反となりうる」と述べました。ロシアのラブロフ外務大臣は、「イランにおけるロシアの戦闘機の駐留は安保理決議の違反ではない」と強調しました。

ロシアは、およそ1年前、シリア政府の要請により、同国内のISISの拠点への空爆を開始しました。ロシアはそれ以前の2015年10月初めにも、カスピ海から26発の長距離ミサイルをシリアのISISの拠点に向けて発射しました。これらのミサイルは、イランの領空を通過しました。

一部の専門家は、イランとロシアが全面的な戦略的協力を行っているとは今も語ることはできないとしていますが、シリア問題はこの中でおそらく例外となるでしょう。実際、イランとロシアはシリアにおける脅威に対する共通の理解により、シリアで戦略的な協力を行っています。こうした中、このレベルでの軍事協力はすべての分野に共通するものではありません。例えば、ロシアとイランは中東和平協議、パレスチナ問題、あるいはカスピ海の権利システムの問題において見解を対立させています。南コーカサスの問題においてもイランはナゴルノカラバフ和平協議に直接参加していません。

イラン公益評議会戦略研究センターのヴェラーヤティ所長は、17日水曜、オーストリアの副首相と会談し、イランとロシアの防衛協力は予想外のものではないとし、「ロシアとの戦略的関係を有するためには、テロ対策などの協力が必要だ」と述べました。ヴェラーヤティ所長は、イランのロシアとの関係への見方は、戦略的で包括的なもので、政治、防衛、経済協力のレベルにあると考えています。イランのシャムハーニー国家安全保障最高評議会書記も、「シリアにおけるテロ対策に向けたイランとロシアの協力は戦略的なものだ」と考えています。

これにより、現在軍事、情報、領土の可能性が、こうした協力に利用されています。明らかにこのような戦略的協力はアメリカやイスラエルのマイナスの反応やアメリカの独自の解釈に直面しています。なぜなら、イスラエルもアメリカも、イランとロシアの協力の重要性を理解し、この問題は地域を越えて世界レベルで影響があると考えているからです。

一部では、最近のイランのザリーフ外務大臣のトルコ訪問の後、シリア危機の解決を目指すイラン、トルコ、ロシアの協力体制の形成について語られました。こうした一連の情勢は、アメリカや、サウジアラビアなどの一部の地域諸国に向け明らかなメッセージを発信しています。トルコは現在、西側への見方において政策を変更しました。現在トルコのエルドアン大統領はシリア危機の政治的な解決策を優先にすえると述べています。現在表れている兆候もまた、近い将来、地域、特にシリアで突発的な出来事が起こる可能性があることを示しています。

国際、地域情勢は急速に変化しています。ヴェラーヤティ所長が述べたように、現状において最も経験豊かな政治家でさえも、今後数週間の政情を予測することはできないのです。

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