7月 04, 2017 17:36 Asia/Tokyo
  • トタルのイラン復帰、投資に向けた大きな歩み

イラン南部の南パールスガス田・フェーズ11の48億ドルの開発協定が、イラン国営石油会社と、フランスのトタルを中心とした国際コンソーシアムの間で、テヘランで締結されました。

南パールスガス田フェーズ11の一部の開発協定は、3日月曜、イラン国営石油会社の関係者と、トタル、中国国営石油会社、イラン・ペトロパールスの最高経営責任者の間で署名されました。この協定が実施されれば、日量5600万立方メートルが、イランとカタールの南パールス共同ガス田のイランの可採量に加えられることになります。

トタルは、2009年、フェーズ11開発協定に調印しましたが、フランスが石油取り引きの禁止を含んだEUの制裁に加わったため、2012年にトタルもこのプロジェクトから撤退することを余儀なくされました。

イランは今年、ロシアのルクオイル、デンマークのモラーマースクをはじめとする世界の石油大企業と合意を締結しようとしています。中でもトタルは、イランの石油産業に先頭を切って参入してきた企業のひとつです。同時に、中国国営石油会社も、南パールスのフェーズ11の開発において、イランの戦略的なパートナーとなっています。

トタルのプヤンヌ最高経営責任者は、これについて次のように語っています。

「南パールスガス田フェーズ11の開発への参加は、魅力的な取り引きにつながる」

この協定が投資企業にとって魅力的であることは間違いありません。南パールスガス田は、世界最大のガス田であり、イランとカタールの国境線上に位置しています。このガス田の埋蔵量は、世界全体の埋蔵量の8%を占めています。外国企業数社は以前から、この分野におけるイランとの協定締結に向け、交渉を開始してきました。トタルも、イランでの活動の拡大に関心を寄せています。トタルの関係者は、「イランへの投資と技術の移転に向け、双方が勝者となる協力を追求している」と語っています。

イランの石油産業は、第6次開発計画の中で、2000億ドルの投資を必要としており、その主要な部門である石油と天然ガスのシェアは、1300億ドルです。しかし、この目標を実現するためには多くの問題が関係し、そのうちのひとつは、石油産業への投資の確保と協力協定の種類です。トタルの関係者は、少し前、イランの石油関連のシャナ通信のインタビューで、イランの豊かな石油・天然ガス資源と専門的な人材に触れ、次のように語りました。

「イランは石油・天然ガスの下流部門において、開発に好ましい可能性を有している。イランは地域や世界の石油化学製品の主な生産国になる可能性を持っている」

 

トタルの関係者は同時に、イランとの協力拡大を巡る国際企業の問題についても、次のように語っています。

「制裁は緩和されたが、今なお、イランへの投資に向けた資金の移送には問題が存在する」

 

このような状況の中、今回の協定の調印は、別のメッセージも含んでいると言えるでしょう。この協定は、アメリカが、新たな口実により、イランに対して追加制裁を行使しようとしている中で、最終的にまとめられています。実際、フランス、ドイツ、イタリアといったヨーロッパ諸国は、イランとの経済協力への復帰に積極的になっており、アメリカの理にかなわない政策から距離を置こうとしています。しかしながら、それ以上に重要なのは、ヨーロッパの企業が、大きな利益の望めるイラン市場への復帰を望んでいる一方で、人権やテロへのダブルスタンダードな対応といった問題において、アメリカのイランに対するマイナスの世論操作に同調していることです。その最近の例は、フランスで、イランの反体制派テロ組織モナーフェギンの幹部や支持者が参加する、この組織の会合が開かれたことです。このような行動は、ダブルスタンダードであり、間違いなく、長期的な協力とは相容れないものなのです。

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