1月 04, 2020 21:57 Asia/Tokyo
  • ソレイマーニー司令官(左)とアルムハンディス副司令官
    ソレイマーニー司令官(左)とアルムハンディス副司令官

アメリカが3日金曜未明、イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官とイラク民兵組織ハシャド・アルシャビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官ら複数名を、イラク・バグダッド空港付近で殺害するという暴挙に出ました。

ここで、この犯罪行為が今後どのような影響を招くのかという重要な疑問が浮上してきます。

第1の影響・結果は、イラン社会の結束という現象が指摘できます。イラン国民は、ソレイマーニー司令官(最終階級は少将)を派閥を超えた国民を代表する重要人物とみなしています。だからこそ、3日金曜以降イランの市民や要人らは一致団結し、口をそろえてこの偉大な軍司令官の暗殺を米国による国家テロ、犯罪だとして非難したのです。

第2の影響として考えられるのは、この事件がイランとイラクの間の結束をさらに強化したということです。米国はこの2ヶ月、イランとイラクの間に亀裂・分断を起こそうと工作してきました。しかし、ソレイマーニー司令官とアルムハンディス副司令官の葬儀にイラク国民が大挙して参列したことは、米国の今回の犯罪は、イランとイラクの結束を高めることになりました。

第3の影響は、一般の、特にイラク国民の間における対米感情の悪化です。今回、殉教者らの葬儀に参列したイラク市民は、口々に「アメリカに死を」と叫び、米軍のイラク撤退を要求しています。

第4の影響は、イラン国民の意識における米国のさらなるイメージダウンが挙げられます。これに関して、米国の大学で教鞭をとる著名なイラン問題研究家のアブラーハーミヤーン教授は、「イランは現在まで、米国を陰謀政権とみなしてきた。だが今回の軍司令官暗殺後、イランは米国に対し、特定の人物を殺害し、しかもそのような犯罪を自国の外で実行するテロリスト政権と認識している」と述べました。

第5の影響として考えられるのは、抵抗の枢軸が自らの位置づけを強化するという決意をさらに強くしたことです。米国は広くプロパガンダを展開し、ソレイマーニー司令官の暗殺は“抵抗の枢軸の最も重要な司令官の1人を亡き者にした”と、自らにとっての大きな勝利だったと吹聴しようとの考えです。ソレイマーニー司令官は確かに、抵抗の枢軸の中で最も重要な司令官で、イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師の言葉を借りれば「抵抗する国際人」でした。しかし、米国の大きな誤りは、抵抗の枢軸を一個人に代表されるものと考えている点です。抵抗の枢軸は、一個人に代表されるものではありません。例えば、レバノンのシーア派組織ヒズボッラーでは、同組織のセイエド・アッバース・ムーサヴィー前事務局長が暗殺された後、ハサン・ナスロッラー師が後任となりましたが、同師は今や中東地域で最も有力かつ影響力ある人物となり、敵であるシオニストにとって非常に恐るべき存在となっています。

そして6番目の影響は、この事件が米軍をイラクから追い出す原因となりうることです。米国はイラクの国家主権を侵害し、ソレイマーニー司令官とイラクの重要な軍司令官の1人アルムハンディス副司令官の暗殺に踏み切りました。このため、今月3日以降、イラク政府関係者や要人らは何度も、米国によるイラクの国家主権侵害を非難しており、またイラクの諸団体や一部要人も正式に、米軍のイラク撤退を要求しています。さらには、イラクの宗教最高権威ハーエリー師までも教令を発し、米軍のイラク駐留を宗教上の禁忌事項とする事態にまで発展しているのです。

 

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