2月 23, 2020 23:29 Asia/Tokyo
  • ローハーニー大統領とオランダのブロック外相
    ローハーニー大統領とオランダのブロック外相

「アメリカの核合意離脱は、この地域諸国、世界、そしてアメリカ国民自体の損害につながっています。」

イランのローハーニー大統領は22日土曜、テヘランでのオランダのブロック外相との会談で、「核合意の維持のために誰もが努力を続けるべきであり、イランはこの点で、EUとの対話への扉を閉ざしていない」と語りました。

ブロック外相との会談の中でのイラン大統領の発言は、核合意に対する米国の約束不履行の結果を述べるだけではありませんでした。

ローハーニー大統領はこれについて、米国が核合意を離脱した後、EUは合意に基づく自らの責務を果たすための効果的な措置を講じることができなかったと述べました。

ローハーニー大統領はまた、イランに対する米国の違法かつ一方的な制裁の行使について指摘し、アメリカはイラン国民への医薬品や食料をも制裁の対象としている。世界の自由な国民が、これらの違法制裁を大きな声で非難することを期待していると語りました。

オランダのブロック外相もこの会談で、核合意を国際的合意の一つとして維持する必要性を強調し、米国の核合意離脱は間違っていた、と語りました。しかしながら、現在の状況からは、そのような表明とヨーロッパの実践的な措置との間には大きな隔たりがあることが判明しています。

ガシュガーヴィー駐スペイン・イラン大使は以下のように述べています。

「EU内の我々の友好国は、“我々は米国の制裁による損害を補うことはできなかったと言うかもしれない。しかし、彼らはイランとの協議の初期において自国の能力をイラン側に伝えるべきだった。EUはイランとの間に数十回に渡り、技術的・政治的協議を行い、そのどれもが実行に移されていない。これは、双方の関係にとって良好なことではない。」

ガシュガーヴィー大使

いろいろ証拠は、イランに対する米国の破壊行為と疑惑は、核合意の範囲を超えていることを示しています。核合意への圧力の背後にある狙いは、経済的、政治的、安全保障に関する幅広い側面を持っています。 イラン大統領は以前、イランを訪問したEU外交政策部のボレル上級代表がイランを訪問した際、同代表との会談において、「米国が核合意から離脱した現在、ヨーロッパ側はイランにその責務を果たすよう一方的に促すことはできない」と語りました。

ヨーロッパは核合意を維持する上で、あまりにも多くの弱点を示すことになり、その理由のいずれもがヨーロッパ側の怠慢を正当化することはできません。この点で、ヨーロッパに対するイランの批判を二つの重要な側面から評価することができます。

側面1:ローハーニー大統領が核合意の失敗の結果と、核合意の破壊のためにヨーロッパがアメリカと好まぬ同調をしたという事実について指摘していることです。

側面2:イランのヨーロッパ批判。ヨーロッパが米国の一極主義によりこの地域で生み出された課題に対応できないことへの指摘です。これは、西アジアにおけるヨーロッパは政治的、経済的利益、ならび安全を犠牲にしているということです。

ローハーニー大統領は、オランダ外相との会議で、西アジア地域の不安の根源は、この地域におけるアメリカの駐留や行動にあるとし、「西アジアの安全は、地域の国々によって維持、保障されなければならず、様々な連合の名の下でのペルシャ湾地域における外国軍の存在は、地域安全を損なうことになる」と強調しました。

これらの立場を考えると、ヨーロッパに対するイランの期待とテヘランでのオランダ外相との会談におけるローハーニー大統領の発言は、相互利益という枠内で評価することができますが、ヨーロッパは核合意の維持のためイランとどれほど真剣にかかわっていくのか、という点を見極めなければなりません。

 

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