10月 04, 2021 22:00 Asia/Tokyo
  • イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師
    イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が3日日曜、複数のイラン軍仕官大学校の合同卒業式典にオンライン参加し、地域にに対する地域外諸国の干渉を、対立や損害の元凶だとしました。

イラン全軍総司令官を兼任するハーメネイー師は、この論点を説明する中で、「他国への依存による安全保障確保は、単なる空想でしかない」とし、「こうした空想にかられている輩は、じきに平手打ちを受けるだろう。それは、直接、間接的のいかんを問わず、いずれの国の安全保障や戦争、平和に他国が干渉することは、災厄をもたらす大惨事だからだ」としています。

この点に関するハーメネイー師の演説は、地域の現実に即したものであり、こうした現実の影響はイラクやアフガニスタン、さらにはそのほかの地域諸国の多くに見て取れます。

アメリカはこれまで、ベトナム戦争に始まりペルシャ湾や西アジアへの大遠征にまで続いた、多数の屈辱的な敗北を経験してきました。そうした現実の一部として、最近における米軍のアフガン軍事駐留の屈辱的な幕切れを挙げることができます。

2001年の9・11テロ事件やイラク・アフガン占領は、アメリカが自らの行動により、人間的な価値観からの脱落、没落という下り坂を転げ落ちていることを示しました。

ハーメネイー師はこうした現実を語る中で、「アメリカは20年前、力タリバンを打倒するためにアフガニスタンを攻撃、占領した。そして、長期間にわたる今回の占領政策で多くの殺害や犯罪、及び損害をもたらしたが、これほど多くの人的・物的な損害にも拘らず、挙句にタリバンに政権を明け渡し、アフガンからおめおめと撤退した。この現実は、すべての国にとって教訓的なものだ」と述べています。

また、この点に関して特に、欧米間の最近の対立や喧騒にも言及し、「一部のヨーロッパ諸国は、アメリカの行動を背信行為だとし、ある意味ではヨーロッパがNATO北大西洋条約機構、そして事実上はアメリカへの依存なしに独立した形で、自らの安全保障を確保すべきだと述べていた」と語っています。

アメリカは長年にわたり、国際レベルで同等のライバルのない、優位な軍事大国であり続けようと努力してきました。しかし、ベトナム戦争での失敗やイラク、およびアフガンでの敗北、さらには抵抗勢力に対峙するサウジアラビアやシオニスト政権イスラエルなど地域のパートナーを軍事面で支援し切れなかったこと、さらにこれらに類する事例は、米軍の威信の凋落につながっています。

アメリカの著名な思想家、学説論者のノーム・チョムスキー氏は、「アメリカが世界で無敵の大国であり続ける、などという米政府関係者の主張は、幻想以外の何物でもなかった」とコメントしています。

犯罪者というに相応しいトランプ米前大統領は、「アメリカにはもはや、威信や偉大さはない」とするとともに、選挙戦で「アメリカを再び偉大に」というスローガンを掲げていました。しかしトランプ氏はこの政策を大義名分としながら、実際にはアメリカをいくつもの多国間条約や国際機関から脱退させました。さらには大西洋を隔てたヨーロッパの同盟国を相手に貿易戦争を展開し、アメリカの貿易相手国である限り、利己的な支配者らの犯罪を非難せずにいました。トランプ政権のこうした行動の結果、国際世論におけるアメリカの地位は急速に凋落し、換言すれば米のソフトパワーの凋落という事態を引き起こしています。

バーミンガム大学のジェームズ・ペトラス教授は、「アメリカの権力の凋落の加速化の要因の1つは、同国内でのシオニストロービーから押し付けられた政策にある」との見方を示しています。ペトラス教授の見解では、第2次世界大戦終了後は西ヨーロッパ諸国や日本、そして最近では中国やロシアが自らの経済面での能力開花の方向に進んでいる一方で、アメリカはシオニストロビーの利益確保のために軍国主義化に傾いている、と見られています。

実際に、イラン最高指導者が述べているように、アメリカは世界のいずれの地域に干渉しても、その地域の国民に嫌われた格好となっています。こうした中、過去の歴史や経験から、地域諸国の軍こそが地域の安全保障を確保できることが示されています。この視点から、イラン最高指導者は同国北西部の一部の近隣諸国で発生している出来事に触れ、「地域諸国は、地域外の国の軍が自らの利益確保を目的に介入、あるいは駐留することを許してはならない。この問題は、この論理そして、地域外の国の進出・駐留許可を出さないようにすることで解決されるべきだ」と述べているのです。

 

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