1月 15, 2022 20:12 Asia/Tokyo

アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が14日金曜、中国訪問の終了に際して、「わが国と中国による25カ年協力協定が本日から発効する」と語りました。

アミールアブドッラーヒヤーン外相は、中国の王毅外相の正式な招待により、政治・経済代表団を率いて北京を訪問していましたが、14日に今回の訪問を終えるにあたってツイッターに、「今回の訪問で、わが国と中国は14日を、両国間の戦略的協力に関する包括的合意協定の発効日と宣言することを決定した」と書き込んでいます。

今回の中国訪問は、北京で行われた諸協議およびイラン・中国間協定で取り上げられた主軸内容に注目すると、以下の2つの側面から重要だと言えます。

第1の側面は、イランと中国の経済関係が高いレベルにあることであり、包括的な協力文書の枠組みにおいてそのレベルの高さは戦略的な重要性を有しています。

イランと中国の関係は多層的で深く、さまざまな側面を持っています。この点から見てイランと中国の包括的協力文書は、完全なロードマップとなっています。この文書では、その主軸とされる様々な分野での経済的側面や、イランの一帯一路構想への参加が、特に注目されています。

イランは、カスピ海とペルシャ湾およびオマーン湾を結ぶ存在です。この有利な立地条件により、中長期的な諸計画へ参加することで、イラン経済は中国を含む外国人投資家にとって魅力的で意欲を掻き立てるものになっています。

今回の訪問の重要性における第2の側面は、イランと中国の間の政治関係において優れたレベルの協力が存在するということです。イランと中国は、国際体勢において影響力のある2つ主要国として、さまざまな分野での協力拡大、そして地域の安定と安全の維持という共通の利益と目標を持ち、一極主義に反対しています。これに基づき、重要な問題はこの意味で、両国が外交課題にすえる重要な問題は、地域・国際レベルにあるといえるのです。

 

アミールアブドッラーヒヤーン外相は14日、中国の王外相との会談の後に、「イランと中国は包括的な協力計画や、制裁解除を目指すオーストリア・ウィーン交渉に関する協議など、幅広い問題について重要な合意に達した」と表明しました。

このレベルの関係は事実上、地域・国際的な協力や交流に対する相互信頼の結果であり、これは以下の2つの理由で今後さらに発展する可能性があります。

第1の理由は、可能性を懸命な形で活用し、脅威を多国間関係の構築の機会に変えていく必要性にあります。過去の経験から、1つまたは2つの経済的中心のみをあてにしていると、長期的にはその中心地への経済・貿易依存度が高まり、政治・経済的変動に対し脆弱)になるという結果を招くことがわかっています。

第2の理由は、政治的機動力を高める必要性が国際的な場での各国との関係に占める経済的度合いの増加と密接に連動しており、このことは特に、「アジア重視」政策において政治的関係のバランスをとろうとする場合に当てはまります。

 

イラン国会国家安全保障・外交政策委員会のゾフレ・エラーヒヤーン議員は、イランと中国の関係の重要性を分析し、「わが国は外交政策でのすべての国際的可能性とバランスのとれた相互関係や協力を必要としており、それはイラン政府が追求する方針でもある」と語りました。

また、「中国の高い経済力は国際舞台において極めて決定力を持つものであり、同国との関わりは、米国の一方的な制裁に関連する問題の多くを緩和できる」としています。

このアプローチの論理的な結果は、政治・経済的な脅威に対処する力や、外交関係における戦略的利益の保護力を高めることだということになります。

総括すると中国のようなアジアの大国との協力の発展は、強力な政治的相互協力から恩恵を受けるとともに、石油、天然ガス、港湾、輸送、新技術の交換を含むインフラへの投資の新しい機会の創出につながるであろうと言えます。イランと中国は外交の舞台において、必ずしも全ての道が米ワシントンとウィーンの会談で終わるわけではないことを示した形となりました。

このアプローチにより、イランと中国は、「政治・経済」、「安全保障・防衛」、「地政学・戦略」の3つの主要なレベルに関係を拡大しており、さらに25年間にわたる戦略協定文書の実施は、このプロセスの完結に向けた重要なステップということになるのです。

 


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