8月 18, 2022 19:34 Asia/Tokyo
  • 米海軍大尉のリッジ・アルコニス受刑者
    米海軍大尉のリッジ・アルコニス受刑者

日本で車を運転中に死亡事故を起こして実刑判決を言い渡された米海軍兵の家族が17日、米首都ワシントンのホワイトハウス前で抗議運動を展開し、ジョー・バイデン大統領に介入を求めました。

米CNNによりますと、米海軍大尉のリッジ・アルコニス受刑者は昨年5月に日本人2人が死亡した事故に関連して自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われ、10月に禁錮3年の実刑を言い渡されました。同受刑者側は判決を不服として控訴しましたが、先月の高裁判決では一審判決が支持されました。

アルコニス受刑者側はこの事故について、家族と富士山に出かけて車で戻る途中、急性高山病にかかって運転中に意識を失ったと主張し、一審不服として控訴しましたが、先月の高裁判決では、被告側の主張を認めず、居眠り運転だったと判断しました。居眠り運転で相手を死亡させた場合の法定刑は、7年以下の懲役とされています。

この事故では、85歳の女性と54歳の男性が死亡しています。

高裁判決についてアルコニス受刑者の家族は、過失ではなく病気だったと主張し、犯罪ではなかったと訴えており、日本の慣例に従って被害者の遺族に100万ドル(約1億3500万円)以上の慰謝料を払ったとも強調しています。

アルコニス受刑者の家族や、共和党のマイク・リー上院議員、民主党のマイク・レビン下院議員を含む支援者は、バイデン政権に対して、アルコニス受刑者を解放させる手助けに尽力するよう要求しています。彼らはアルコニス受刑者が逮捕後起訴されるまで1カ月近くも不当に勾留されて独房に入れられ取り調べを受けたと主張しているほか、事故後に十分な診察を受けられず、診察を受けていれば高山病だったことが確認できた可能性があると主張しています。

さらに、米共和党の上院議員20人は今月、岸田文雄首相に宛てた書簡で、服役しているアルコニス受刑者の国外退去を検討するよう日本政府に要請しました。書簡では、事件の全容が考慮されていないと主張し、米海軍の捜査ではアルコニス受刑者は高山病のため意識を失ったと結論付けたとも言い添えられ、「同じような罪に問われた被告の95%は執行猶予が認められ、服役を免れている」と主張されたものの、その主張の根拠は明らかにされていません。

リー上院議員によれば、駐米日本大使は今週、岸田首相に代わって書簡に返答し、裁判所の判決は確定していると説明し、そのうえで、日本政府は引き続き米側と協力して今後の対応の可能性を検討するとしました。

リー上院議員は、日米地位協定に基づき日本がアルコニス受刑者を国外退去処分とする可能性があると話しています。

 


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