9月 29, 2022 17:21 Asia/Tokyo

岸田首相と中国の習近平国家主席が日中国交正常化50年にあわせ、祝電を交換しました。

日本の報道各社によりますと、岸田首相は29日木曜、この祝電で「日中関係は、様々な可能性とともに、数多くの課題や懸案にも直面している」と指摘した上で、「国交正常化を成し遂げた原点を思い直し、日中関係の新たな未来を切り開いていくことが重要だ」と呼びかけました。

また「今後の50年も見据え、建設的かつ安定的な関係の構築を進めていきたい」とも強調しています。

一方、習氏からの祝電では「中日関係の発展を非常に重視しており、新しい時代の要求にふさわしい関係を構築するよう牽引していきたい」とのメッセージが述べられていました。

これらのメッセージは、29日午後に東京都内で開かれた記念行事で公表されました。

この記念行事は、経団連を中心に設立した実行委員会が主催したものです。

岸田首相は招待されていましたが、「まだ全面的に祝う状況ではない」(政府高官)として出席を見送り、林外相が政府を代表してあいさつしました。

この節目に関する政府のこの措置の理由として、中国海警局の船が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺への領海侵入を繰り返し、台湾情勢も緊迫するなど、多くの懸案があることが挙げられます。

日本と中国はこの喜ばしい節目を迎えつつも、地政学的な理由から今なお冷え込んだ関係にあります。

中国と日本は、1972年9月29日に共同声明を発表して国交を再開しました。この宣言により、正式に両国の戦争状態が終結し、日本は台湾の国家としての正式承認を撤回しました。

その後、両国の経済関係は急速に発展しましたが、外交関係はそれほど安定せず、特に去る2月末に発生してウクライナ問題により、アメリカ寄りの日本とロシア寄りの中国の間の亀裂が浮き彫りとなっています。

世界第2位の経済大国・中国と、第3位の日本は相互にとって重要な貿易相手国でもありますが、同時に長年にわたる尖閣諸島問題や、昨今の中国からのミサイル発射問題など、日中関係には少なからぬ問題が立ちはだかっています。

こうした事実も踏まえ、岸田首相は今後、中国との関係改善を慎重に進める考えです。

日本政府は、今年11月の主要20か国・地域(G20)首脳会議などを活用した日中首脳会談の可能性を模索しています。

松野官房長官は29日午前の記者会見で、首脳会談について「現時点で決まっていることはないが、今後とも対話を継続していく」と語りました。

 

 


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