10月 05, 2022 17:16 Asia/Tokyo
  • 岸田首相と長男の翔太郎氏
    岸田首相と長男の翔太郎氏

岸田首相の長男の翔太郎氏(31)が政務担当の首相秘書官への起用が、野党の批判や与党自民党でも戸惑いが見られるなど、物議をかもしています。

日本の報道各社によりますと、岸田首相は4日火曜に就任1年を迎えたのに合わせ、公設秘書で長男の翔太郎氏(31)を政務担当の首相秘書官に起用しました。

これについて、周囲は「人事の硬直化回避が狙い」と説明しているものの、政府内では「世襲をにらんだ布石」との見方が大半を占めています。

また野党は「身びいき」と批判し、自民党内では「政権への逆風が強まりかねない」と戸惑いが広がっています。

特に永田町には波紋が広がっており、立憲民主党の安住淳国対委員長は「首相秘書官は閣僚以上の力を持つ。若い子息がなぜ必要か」として疑問視し、「時代錯誤だ」、「公私混同だと思われないためにも、今回の起用について説明が必要だ」としています。

さらに、共産党の井上哲士参院議員はツイッターで「政治の私物化」と指摘し、国民民主党の玉木雄一郎代表は会見で「まさに身内びいき」と厳しい見方を示しました。  

自民党内では「首相が最も信頼する方が秘書官(を務めればいい)」(石破茂元幹事長)と理解を示す声も出ています。

しかし、現在は首相自身が所信表明演説で「国難」と評するほど、物価高騰や新型コロナウイルス禍に国民が苦しんでいる最中にあり、「国民感覚とずれている」と疑問視する声が目立っています。

自民党の閣僚経験者は「今は『わが家』ではなく『わが国』に専念すべきときだ」と苦言を呈し、党関係者からは「周辺が止めるべきだった」と嘆く声も出ています。

岸田首相は昨年12月、衆院選で落選した石原伸晃自民党元幹事長を内閣官房参与に一時起用し、「お友達人事」と批判を浴びた経緯もあります。

翔太郎氏は慶応大法学部卒で、2014年に三井物産に入社し、20年に首相の議員事務所に入りました。

首相秘書官は現在8人おり、翔太郎氏は事務所に戻る山本高義氏に代わって政務担当を務めることになっています。

なお、岸田首相の今回の措置について、松野官房長官は記者会見で「人事は適材適所の考え方で行っている」と説明しました。

 


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