11月 22, 2022 19:13 Asia/Tokyo

 北九州市にある入居者数約120人の高齢者施設が、ちょっと変わった「職員」として、赤ちゃんを採用しています。

この施設を運営するもやい聖友会は、気前の良い待遇を用意しており、勤務時間はフレックスで、粉ミルクとおむつを用意しているほか、付き添いのお母さんには施設内のカフェでお茶も出してくれるなど、のサービスを提供しています。

この施設で3歳以下が対象の赤ちゃん職員が求められているのは、好きなところに行くことと、好きなだけ歩き回ることです。

赤ちゃん職員を発案した権頭喜美惠理事長は、約2年前に自身の孫を施設に連れて行ったところ、入居者の人たちが元気づけられていることに気が付き、ほかの職員も時々、赤ちゃんを施設に連れてきていたのが、高齢者が赤ちゃんを目にすると笑顔になったということです。

そこでこの施設では、近隣にちらしを配り、SNSで赤ちゃんの募集を開始しました。

この取り組みは2021年にわずか1人の赤ちゃんから始まりましたが、今では32人の赤ちゃんが「雇用者」となっており、大部分が近隣の家庭の子どもたちとなっています。

この取り組みは入居者の間でも好評で、権頭理事長によれば、多くの人たちが赤ちゃんを遠くから目にするだけで笑顔になり、中には赤ちゃんと交流するために自分で車いすを動かす人もいる、ということです。

権頭理事長は、赤ちゃんの施設への訪問について、高齢者施設は憂鬱(ゆううつ)で孤独な場所という世間のイメージを払拭(ふっしょく)するだけでなく、入居者が必要としている社会的な交流の場を提供することで癒やしにつながれば、と考えています。

また、赤ちゃんが成長して小学校や中学校に通うようになっても、いつでも自分の家のように施設を訪問し続けてほしいと願っている、ということです。

 


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