1月 14, 2021 16:38 Asia/Tokyo
  • [毒ガス移送50年]沖縄米軍基地の重圧
    [毒ガス移送50年]沖縄米軍基地の重圧

1969年7月18日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルに、沖縄を揺るがす衝撃的な記事が掲載されました。

沖縄タイムスによりますと、その記事は、本島中部の知花弾薬庫で、毒ガスのコンテナからガスが漏れる事故が発生し、これを吸った米兵二十数人が病院で手当てを受けた、というものでした。

米軍は毒ガス貯蔵の事実を認め、沖縄から撤去することを明らかにしたものの、実際に第1次移送作業が始まったのは、事故発覚から1年半もたった71年1月13日で、住民5千人が避難するというものものしい移送作戦でした。

あの日から、13日でちょうど50年になりました。

当時、核兵器が貯蔵されていることは半ば公然の秘密でしたが、貯蔵量1万3千トン、サリン、マスタード、VXの3種の毒ガス兵器の貯蔵が公式に明らかになったのは、これが初めてのことでした。

当時の沖縄タイムスのコラムは、米軍統治下にあって、「核・化学兵器」を枕にした生活を強いられていた沖縄の人々が置かれた状況を「空にB52、海に原潜、陸に毒ガス-天が下にかくれ家もなし」と簡潔に伝えています。

当初、毒ガスは米オレゴン州に移送する予定でしたが、米国の中で国内への持ち込みに反対する運動が起きたことで計画は頓挫しました。沖縄県内でも「安全が保てない」と陸上移送への不安が広がり、もめにもめた末に天願桟橋まで陸上輸送された毒ガスは、9月までに太平洋上のジョンストン島に移送されました。

ジャーナリストのジョン・ミッチェル氏は、退役兵の証言や内部文書などをもとに、ベトナム戦争で使用された軍用除草剤(枯れ葉剤)の一種「エージェント・オレンジ」が毒ガスと一緒にジョンストン島に運ばれた、と指摘しています。

しかし、米軍はこの件について事実関係を明らかにしていません。沖縄に貯蔵されていた化学兵器の種類や量、保管場所等についてははっきりしない点が多く、疑惑解明が必要です。

 

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