10月 23, 2021 14:50 Asia/Tokyo
  • 小笠原諸島の海底火山噴火
    小笠原諸島の海底火山噴火

小笠原諸島の海底火山・福徳岡ノ場で今年8月に発生した噴火について、専門家のグループが、明治以降の国内の火山噴火としては最大級という見解を示しました。

NHKが22日金曜、報じたところによりますと、この噴火について、専門家のグループは噴出したマグマの量などの分析から、明治以降の国内の火山噴火としては最大クラスの規模だったという研究結果を発表しており、今後も続くおそれがあると指摘しています。

小笠原諸島の硫黄島の南にある海底火山、福徳岡ノ場は、8月13日に規模の大きな噴火が発生し、大量の噴出物によって2つの島ができました。

産業技術総合研究所などの研究グループの分析によりますと、噴煙の高さは1万6000メートルから1万9000メートルに達し、マグマの噴出量は、およそ3億トンから10億トンとみられ、今回の噴火の規模は明治以降の国内の火山噴火としては、桜島で1914年(大正3年)に発生した「大正の大噴火」に次ぐもので、最大級だったとされています。

一方、噴火に伴って出た大量の軽石は海流の影響で西へ移動し、噴火から2か月ほどたった10月上旬以降、沖縄県や鹿児島県の奄美地方などに次々と漂着し、船の航行に支障が出ています。

今後もしばらくはこうした軽石の海岸への漂着が続くと見られることから、産業技術総合研究所の及川輝樹主任研究員は「これだけの量の軽石が海岸に漂着したことは、非常に規模の大きい噴火だったことを物語っている。海水を利用する発電所や製鉄所のほか、漁船やフェリーを運航する人たちは注意してほしい」と話していました。

専門家がシミュレーションしたところ、大量の軽石は今後、その一部が関東など、本州の南岸にも近づくおそれがあることがわかり、注意を呼びかけています。JAMSTEC・海洋研究開発機構の美山透主任研究員は「今の時期は黒潮の影響で大きく蛇行し、東海や伊豆諸島まで軽石が流れる可能性がある。まだしばらくは軽石の漂流が続くとみられ注意してほしい」とコメントしました。

 

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