10月 23, 2021 20:09 Asia/Tokyo
  • 日本の陸上自衛隊
    日本の陸上自衛隊

日本の陸上自衛隊が、潜在的な紛争に備える目的でほぼ30年ぶりとなる全国各地での大規模演習を実施しています。

米CNNによりますと、北海道旭川市を拠点とする 陸上自衛隊の第2師団の隊員は防衛戦闘訓練を行うため、大分県の日出生台(ひじゅうだい)演習場まで約2000キロを移動しました。

9月に到着した隊員らは数週間をかけ、補給エリアや指揮所、戦闘陣地、地下の緊急治療施設を設営しました。一部は地下に設けられているほか、いずれも偽装が施され、発見されにくくなっています。

自衛隊関係者によると、この訓練は特定の地域や国との紛争に備える目的で行われているわけではないということですが、日出生台の訓練環境は、東シナ海の無人島である尖閣諸島(中国名・釣魚島)を含む日本南部の島しょで戦争が発生した場合に部隊が経験するであろう地形に近いものです。

陸上自衛隊は9月中旬以降、隊員約10万人、車両約2万台、航空機約120機が全国各地で、作戦準備に焦点を当てた様々な演習に参加しています。

インド太平洋地域では近年緊張が高まっています。自衛隊関係者は、日本を取り巻く安全保障環境は第2次世界大戦の終結以来、最悪の状態にあると指摘しており、陸自の広報を務める横田紀子1等陸佐も、今回の陸上自衛隊演習について、作戦の実効性や抑止力、対応能力を向上させることに主眼があると説明しました。

各部隊はこの目標の達成に何が必要かを念頭に置いて演習を行っており、さらなる行動を取らざるを得なくなった場合に自信を持って対応できるように準備しているということです。

北朝鮮は今週、新型弾道ミサイルを潜水艦から試験発射することに成功したと発表し、このミサイルは日本海に落下しました。一方、そのさらに南では、中国が台湾の防空識別圏(ADIZ)に軍用機を進入させて圧力を強化しています。

陸自関係者は特定の国の名指しは避けつつも、地域の勢力が力による現状変更を意図しており、特にある1国が核兵器やミサイルの開発や不拡散体制への挑戦を続けていると指摘しています。

陸自第2師団長の冨樫勇一陸将も、日本を取り巻く現在の安全保障環境は極めて厳しいと述べ、自衛隊は作戦の実効性を高めることが求められているとの認識を示しました。

岸信夫防衛相は最近、CNNに対し、尖閣諸島が日本の領土であることは議論の余地がなく、領土として防衛されると言及し、「尖閣諸島は国際法的にも歴史的にも我が国固有の領土であり、尖閣諸島の領有権についての国際問題は存在しない」と述べました。

そのうえで「中国がこれまでも行ってきたことに対して、しっかりとしたメッセージを発信すること」が必要との認識を示し、「防衛省・自衛隊としても、我々の自らの防衛力をしっかり整備していくということをやっていかなければならない」としました。

日出生台演習場での戦闘訓練には、第2次世界大戦後の日本の平和主義とは明確に異なり、台本なしの模擬戦争演習も含まれています。陸上自衛隊は1954年の創設以来、一度も実戦を戦っていないため、こうした訓練は隊員が経験する戦争に最も近いものとなると見られています。

 

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