濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」が、ゴールデングローブ・米非英語映画賞受賞
1月 10, 2022 15:42 Asia/Tokyo
-
ドライブ・マイ・カー
アカデミー賞の前哨戦とされるアメリカの映画の賞・ゴールデングローブ賞で、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が非英語映画賞を受賞しました。
NHKによりますと、今年の発表は審査員の人種構成が多様性に欠けるなどとしてテレビ局が生中継での放送を見送る中、9日日曜、非公開で行われ、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が非英語映画賞を受賞しました。
ゴールデングローブ賞はハリウッドで映画業界を専門に取材する外国人記者でつくる団体が選ぶものでアメリカ映画界最大の祭典、アカデミー賞の前哨戦と位置づけられています。
「ドライブ・マイ・カー」は村上春樹さんの短編小説が原作で、妻を亡くした舞台俳優で演出家の男性が専属ドライバーの女性と出会いともに過ごすうちに目を背けてきた妻の秘密と向き合う物語です。
この作品では主人公を西島秀俊さんが務め、寡黙なドライバーの役を三浦透子さんが演じ、上映時間は179分にのぼります。
この作品は去年、カンヌ映画祭で脚本賞を受賞したほか、8日に発表されたアメリカの批評家が去年の最も優れた映画を選ぶ全米映画批評家協会賞では作品賞をはじめ4つの部門を受賞するなど国際的に高い評価を受けていて、今年のアカデミー賞でも注目が高まると予想されています。
濱口竜介監督(43)は神奈川県出身で、東京芸術大学大学院の修了制作の作品「PASSION」が国内外の映画祭に出品されて注目を集め、その後、東日本大震災をテーマにしたドキュメンタリーなど多くの作品を手がけてきました。
また別の映画監督と共同で脚本を手がけた今回の「ドライブ・マイ・カー」では去年のフランスのカンヌ映画祭で脚本賞を受賞していて世界から注目されています。