1月 12, 2022 15:45 Asia/Tokyo

岸防衛相が、北朝鮮が発した飛しょう体について、「弾道ミサイル1発で、距離が700キロメートル以上に及ぶ可能性がある」と語りました。

岸防衛相

NHKによりますと、岸防衛大臣は12日水曜午前、記者団に対し、11日火曜に北朝鮮が発射した飛しょう体について、弾道ミサイル1発で、通常よりも低い最高高度およそ50キロメートル、最大速度およそマッハ10で飛しょうしたと分析していると説明しました。

そのうえで11日、通常の弾道軌道だとすれば、およそ700キロメートル未満と推定されるとしていた飛しょう距離について、左方向への水平機動も含め変則的な軌道だったことから、700キロメートル以上に及ぶ可能性があると分析していることを明らかにしています。

また「弾道ミサイル発射は国連安保理決議に違反するもので、極めて遺憾だ」と述べ、北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に抗議したことを明らかにしました。

一方、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」が極超音速ミサイルの発射実験を行ったと伝えたことについて、極超音速兵器の国際的に定まった定義はなく、現時点で確たることは言えないとしたうえで「北朝鮮の核・ミサイル関連技術の著しい発展はわが国と地域の安全保障にとって看過できない」と述べています。

そして、今回の実験にキム・ジョンウン北朝鮮総書記が立ち会ったと伝えられたことについては「事実だとすれば、北朝鮮がそれなりの自信を持っていたのではないか」と語りました。

北朝鮮の今回の飛しょう体発射について、松野官房長官は12日午前の記者会見で「北朝鮮はこれまでの発射を通じ、兆候の把握を困難にするための秘匿性や即時性、それに奇襲的な攻撃能力の向上や発射形態の多様化など、関連技術や運用能力の向上を図っている。わが国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威であり、政府としては、いわゆる『敵基地攻撃能力』の保有を含めあらゆる選択肢を検討し、防衛力の抜本的な強化に取り組んでいく」と述べました。

さらに、迎撃がより難しいとされる「極超音速兵器」に対応するため研究が進められている、極超音速で弾丸を発射する「レールガン」について「レールガンの実現には電源の小型化などの課題を克服する必要があるが、防衛力強化を加速すべく、早期の実用化に向けて着実に取り組んでいきたい」と述べています。

なお、今回の飛しょう体は日本のEEZ・排他的経済水域の外に落下したと推定されています。

 


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