岸田首相が佐渡金山の世界遺産推薦を表明、「23年の登録目指す」
1月 29, 2022 17:26 Asia/Tokyo
岸田首相が、「佐渡島(さど)の金山」(新潟県)を世界文化遺産の候補として国連教育科学文化機関・ユネスコに推薦する方針を表明しました
岸田首相は28日金曜、首相官邸で記者団に対し、推薦する理由について「本年申請し、早期に議論を開始することが登録実現への近道との結論に至った」と説明するとともに、省庁横断型のタスクフォースを設置する考えを示しています。
もっとも、佐渡島の金山を巡っては、文化審議会が21年12月、推薦候補に選んだものの、韓国政府が「かつて朝鮮半島出身者の強制労働の現場だった」と反発したいきさつがあります。
このため、岸田首相は「さまざまな議論があることを承知している。文化遺産としての素晴らしい価値が評価されるよう冷静かつ丁寧な議論が求められる」とし、「歴史的経緯を含め、さまざまな議論に対応する」と強調しました。