10月 25, 2020 17:15 Asia/Tokyo
  • イスラエルとの関係正常化;個人と国民主権との対立
    イスラエルとの関係正常化;個人と国民主権との対立

一部のアラブ諸国とイスラエルとの間の関係正常化の正確な評価は、正常化の決定が政治家のみによる個人的な決定であることを示しています。

これまでのところ、UAEアラブ首長国連邦、バーレーン、スーダンの3か国が、シオニスト政権イスラエルとの関係正常化を公式に発表しています。バーレーンとUAEは平和条約にも署名しています。この協定に署名する上で最も重要な要素は、国民の承認の代わりに、政治家個人がその役を果たしていることであると思われます。

これらの合意成立においては、バーレーンのハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ国王、アラブ首長国連邦のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子、スーダン暫定政権のアブドルファタハ・ブルハン暫定評議会議長、トランプ米国大統領、イスラエルのネタニヤフ首相が、重要な役割を果たしました。

ハマド・ビン・イーサ国王は2011年以来、国民の抗議に直面しています。抗議者たちは、民主的な政府を形成し、ハリーファ・バーレーン政権の打倒を強調しています。これまでハマド国王とハリーファ王朝をバーレーンの権力構造の中で維持させてきたのは、サウジアラビアと米国からの支援でした。

ムハンマド・ビン・ザーイド皇太子は、西アジア地域で活動的な人物の1人であり、この地域の安全保障と政治的変革のほとんどに関与しています。UAE政府が国民から受けている反対は、バーレーン政府のそれよりは少ないものの、アル・ナヒヤーン王家、特にムハンマド・イブン・ザイド皇太子は、自国の治安を米国に依存したものと見ています。

アブドルファタハ・ブルハン暫定評議会議長は、他のどのアラブ諸国の支配者よりも権力的に不安定な立場にあります。ブルハン議長は、当時のオマル・アル・バシール大統領に対するスーダン軍のクーデターの後に権力を握り、現在はスーダン暫定評議会の議長を務めています。

言い換えれば、アラブ諸国と西側諸国の妥協軸となり、自らをスーダンのアブドルファッターフ・アッ=シーシー(エジプト大統領)たらんと腐心するブルハン議長は、何よりも自らの権力の永続のために米国の支援を念頭に置いています。

トランプ大統領も現在、様々な正常化という個人的な目標も持っており、この要素を、あとわずか10日で最終日を迎える大統領選挙でシオニストらの支持をを得るための勘定に入れています。

アラブ諸国との関係正常化はイスラエルの統治構造によって支えられていますが、ネタニヤフ首相は、自身に対する圧力圧力を軽減するためにこの措置を使用しています。 ネタニヤフ首相は国民の抗議者から何ヶ月にもわたり圧力を受けており、抗議者たちは同首相の辞任を求めています。

これらの個人的な目標や欲求に対して、国民による要求があります。バーレーンとスーダンの国民の大多数、およびUAEの国民の多数は、イスラエルとの関係正常化に反対を表明しています。

スーダン国民は、23日金曜夜、スーダン暫定政府とシオニスト政権との間の妥協(関係正常化)が発表された後、スーダンの首都ハルツームでデモを行いました。多くのスーダンの政治団体、特に影響力のある政党も、対イスラエル関係正常化がスーダンの暫定政府に深刻な結果をもたらすとして詰め寄りました。バーレーンとUAEでも、これまでに関係正常化に抗議するさまざまな集会が開催されています。

これらの集会は、イスラエルとの関係正常化というこれらの諸国の決​​定が、個人的に行われたことを示しています。当然のことながら、その個人が権力を維持するためには米国の支援を必要とすることから、米国による圧力もありました。 実際、個人的な決定は、どのような権力の長の変更も合意違反であり、そのような合意は実際には長くは続かないことを示しています。

 

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