11月 15, 2020 20:34 Asia/Tokyo
  • イエメンで西側製の禁止兵器
    イエメンで西側製の禁止兵器

イエメン救国政府のハミド・アブドルガーディル・アンタル( Hamid Abdul Qader Anter)首相補佐官が、「わが国は、西側製の禁止兵器の実験場と化している」と語りました。

サウジアラビア主導アラブ連合軍によるイエメン戦争が始まってから、丁度5年8ヶ月が経とうとしています。この戦争はさまざまな側面を有していますが、とりわけ重要なことは使用禁止兵器がこの戦争では使用されていることです。様々な報告によりますと、アラブ連合軍はこれまでの5年8ヶ月間、多数の使用禁止兵器を使用してきたとされています。

そうした使用禁止兵器としてはクラスター爆弾、ウイルス爆弾、白リン弾、化学爆弾、ナパーム弾、真空爆弾、神経ガス爆弾、マスタード弾、そして各種のミサイル弾などが挙げられます。これに先立ち、複数の人権機関がイエメン国民に対するクラスター爆弾の使用を理由に、サウジアラビアを非難しています。

これに関して、OHCHR国連人権高等弁務官事務所のロバート・コルビル報道官は、「サウジアラビア主導アラブ軍事連合軍はイエメンで、使用禁止兵器であるクラスター爆弾を使用した」と表明しました。この種の爆弾の使用は、2008年におよそ100カ国により署名されたクラスター爆弾禁止条約により禁じられています。

ここで重要な点は、この種の使用禁止兵器が特にアメリカ、イギリス、フランス、ドイツで製造されたものだということです。スウェーデンにあるストックホルム国際平和研究所の発表によりますと、アメリカは2015年から2019年までの期間において、サウジアラビアに最も多くの軍事機材を供給した国とされ、サウジアラビアの輸入兵器の実に73%がアメリカ製だったとされています。サウジアラビアへの武器の輸出は、2015年から2019年の間に米国の武器輸出全体の25%を占めました。また、イギリスも2015年1月から現在まで、サウジアラビアに対する64億ポンド相当の武器の輸出許可を出しています。

イエメンの政治・戦略アナリストでもあるアブドルガーディル・アンタル首相補佐官は、これに関して、「多国籍連合軍所属の空軍は、過去6年間で100万回飛行した。米英の武器製造企業は、イエメン国内で自社製品を試験使用した。この戦争で、国際的に使用が禁じられている大量破壊・殺戮兵器が民間人に対して使用され、多数のインフラを破壊したとともに、民家を住民の目前でぶち壊した」と語りました。

イエメン国民に対し使用禁止兵器を使用した結果は、過去数十年の国際社会における最大規模の人道上の大惨事となりました。この戦争で数万人が死傷したほか、疾病患者も激増し、イエメンのインフラは灰燼に帰しています。

ムタワキル・イエメン保健大臣は、「イエメン侵略開始以来、使用禁止兵器が使われた地域では、ガン患者の数が2倍になった。また、アラブ連合軍の攻撃が激化した結果、イエメン人の間には脳神経系のトラブル症状が激増している。アラブ連合軍は非軍事地帯や住宅地で使用禁止兵器を使用している」と述べました。

こうした中、イエメン水産大臣も「わが国の水産業は、わが国沿岸地域に対するアラブ連合軍の攻撃により、少なくとも90億ドルもの損害をこうむっている」と語っています。また、イエメン運輸大臣も「わが国の運輸部門は、アラブ連合軍の攻撃と封鎖の影響により、少なくとも58億5600万ドルの損害を受けた」としました。

使用禁止兵器が多数回にわたり使用され、歴然として人的・物的損害が出ているにもかかわらず、国際社会がこれまでにこの犯罪に対してとった最も重要な反応は、沈黙という行為だったのです。

 

 

ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。

https://urmedium.com/c/japaneseradio

https://twitter.com/parstodayj

https://www.instagram.com/parstodayjapanese/

 https://soundcloud.com/user-614960283

タグ