1月 25, 2021 17:21 Asia/Tokyo
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テロ組織ISISの残存勢力が23日土曜夜、イラク北部にある同国の民兵組織ハシャドアルシャビの拠点を攻撃し、この組織のメンバー11人を殉教にいたらせた他、8人の負傷者を出しました。

イラクでは今月21日にも、首都バグダッドで爆発事件が発生し、これにより35人が死亡した他、110人が負傷しました。この事件に関しても、ISISが犯行声明を出しています。

第1の点は、バグダッドでの爆発、およびISISとハシャドアルシャビの衝突は、米国でのバイデン新政権の発足直後に起こったということです。これらの出来事は、いわゆる治安確保のためには米軍がイラク領内に留まらなければならない、というメッセージをアメリカに発信しています。

イラク議会は、米テロ政府により抵抗軍の司令官らがテロ暗殺されたことを受け、昨年1月5日に米軍をイラクから撤退させる法案を可決しました。イラクの政治団体や抵抗組織は、同国からの米軍の撤退を強調しています。ISISが現在イラクで取っている行動は、米軍をイラクに留め、議会の計画を計画を中止させる試みと思われます。

第2の点は、アメリカがこれまで以上に米軍のシリア残留の必要性を理解させるために、数千人ものISISメンバーをイラクからシリアに移動させたことを裏付ける十分な証拠が存在するということです。イラクの治安問題の専門家であるSabah al-Akili氏は、これに関して、「我々は、米軍移動部隊がシリアから4000人のISIS戦闘員をイラクに連れてきたという情報を入手・確認している。だが、イラク軍にはこれらの米海軍移動部隊を検査することは許可されない」と語りました。

このイラクへ移動させられたISIS要員が現在、自爆作戦や民兵組織ハシャドアルシャビとの戦闘にあたっていると見られています。

第3の点は、今月21日のバグダッドでの爆発事件の後、イラクの政府と治安部隊の一部の焦点は、首都バグダッドの治安確保に集まっているということです。このため、ISISの残存勢力が、イラクの他の地域でハシャドアルシャビを攻撃する隙を見つけた形になっています。

第4の点は、ISISはイラクで壊滅されたというものの、最近の動きはISISの潜在的な因子がまだイラクに存在することを示していることです。2014年当時のようなISISが再び出現する可能性は小さいものの、ISISの残存勢力と一部の反体制組織との結託、一部の外国によるこの残存勢力への支援、そしてイラクの政情不安の継続は、同国でISISの活動が再び現れる下地を作る原因となっているのです。

 

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