3月 04, 2021 20:37 Asia/Tokyo

去る3日水曜朝に行われた、イラクにあるアサド米空軍基地に対すミサイル攻撃で、アメリカ軍幹部1名が米兵2名とともに死亡しました。米政府は、この攻撃に対し慌てることなく時間をかけて断固たる報復を行う、と主張しています。

イラクにある米軍基地がミサイル攻撃を受けたのは、これが初めてではありません。特にこの1年間では時折、イラクにあるアメリカの大使館とその軍事基地に対する攻撃が数回行われています。

これらの攻撃にはいくつかの原因が考えられますが、中でも以下にあげる4つが特に重要だと言えます。

第1の原因は、イラクにおけるアメリカの行動のモデルに関するものです。米軍は繰り返しイラクの主権を侵害し、一部のイラクの兵士と抵抗軍の指揮官を殺害してきました。こうした動向は2020年1月3日に最高潮に達しました。トランプ前米大統領は、2020年1月3日に発生したIRGCイランイスラム革命防衛隊ゴッズ部隊のソレイマーニー司令官と、イラク民兵組織のアブーマハディ・アルムハンディス副司令官の暗殺を個人的に命じました。この犯罪後、複数のアナリストはもとより、米国の著名人や民間人までもが、イラクはもはや米軍にとって安全な場にはなりえないと明言するに至りました。さらに、アメリカはイラクやシリアの抵抗組織を攻撃するために、イラク領土を利用しています。これに関して、先月26日朝には米国の戦闘機がイラクとの国境付近にあるシリアの抵抗軍の拠点を攻撃し、これにより1人が殉教、ほか4人が負傷しました。

第2の原因として、イラクのカディミ現政権が挙げられます。カディミ政権は2つの点で批判されています。第1の点は、イラク議会が昨年1月5日に可決した米軍撤収・追放という議決を真剣にフォローしていないことです。

そしてもう1つの問題点は、同政権がこれまで国内の米国の大使館や軍事基地への攻撃の実行犯を特定できていないことです。

第3の原因としては、イラク国内に依然として複数の武装集団が存在していることです。過去20年間、実際には2003年の米国のイラク侵攻以来、イラクのほとんどの人々が武器で武装するようになりました。確かに、武器を所有する人々の大多数はそれを使用していませんが、それでも大半が武装集団の形成を含むさまざまな形でそれを使用しています。このため、イラク政府の管轄外において、民兵組織ハシャドアルシャビのほか、国内で正式なアイデンティティをもつ複数の組織が形成されましたが、それらは反米主義という共通の意識を持ち、米の大使館や軍事基地を攻撃しています。

第4の点は、米軍の駐留・撤退の問題を重視しないものの、イラクまたはイランの抵抗組織をイラク治安部隊への脅威として吹聴し、国内または外国の組織とつながりのある武装集団が存在することです。これらの組織や国から見て、この目標を達成するための最良の方法は、イラクにある米国の大使館や軍事基地を攻撃することとされています。それは、イランと米国、およびイラクの抵抗組織とアメリカの間の明らかな対立を考えた場合、これらの攻撃がイランとイラクの抵抗組織によるものと見なせるからです。

そして最後の点として、イラクにある米の大使館や軍事基地への攻撃の実行犯や主役が誰であるかはさておき、これらの攻撃の主な結果として、今既に脆弱なイラク政府の国内での立場がさらに弱まることが指摘できるのです。

 

 

ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。

https://twitter.com/parstodayj

https://www.instagram.com/parstodayjapanese/

http://urmedium.com/c/japaneseradio

タグ