イエメンのUAE攻撃後も、アブダビ駐留米軍は基地から出ず
1月 23, 2022 15:02 Asia/Tokyo
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イエメンによるUAEアラブ首長国連邦・アブダビへの無人機・ミサイル攻撃
イエメンによるUAEアラブ首長国連邦・アブダビへの無人機・ミサイル攻撃後、テロ活動を行うCENTCOM米中央軍の報道官は、同地に駐留する米軍がイエメン軍の対UAE攻撃を懸念し基地から出ずに内部に篭っていたことを認めました。
イランのニュースサイト「ミドルイースト・ニュース」によりますと、CENTCOMのウィリアム・アーバン(William Urban)報道官は22日土曜の発表において、「イエメンによるUAE攻撃を受けて、アブダビのアル・ダフラ空軍基地に駐留する米軍は、現地時間午後9時1分より約30分間、出動態勢をととのえていた」と述べました。
イエメン軍は17日月曜、サウジアラビア主導アラブ連合軍によるイエメン攻撃の報復として、UAEのドバイおよびアブダビの空港を無人機とミサイルで攻撃しました。
サウジアラビアは、アメリカ、UAE、その他のいくつかの国の支援を受けて、2015年3月からイエメンへの軍事侵攻を開始し、陸、海、空から同国を全面封鎖しています。
サウジアラビアとその同盟国がイエメンで行う戦闘により、同国ではこれまでに1万6000人以上が死亡・数万人が負傷し、数百万人が難民となっています。
WHO世界保健機関やユニセフ国連児童基金などの国連の諸機関は、イエメンへの侵攻が続く影響で同国の人々がこの100年で経験したことのない飢餓や人道的危機に直面していると、繰り返し警告しています。